滑稽
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滑稽︵こっけい︶という語は、古代中国においては﹃史記﹄滑稽列伝などで、淳于髠に代表される﹁弁舌に優れた人物﹂﹁弁舌に優れたさま﹂を指した。転じて、日本語では﹁笑い﹂﹁ユーモア﹂の同義語となり﹁滑稽本﹂などを生んだ。
古代の﹃楚辞﹄、揚雄の﹃法言﹄や、﹃史記﹄に立伝される人物の滑稽は、全て弁舌鮮やかなさまを表しており、笑いの要素は含まれていない。但し、滑稽として取り上げられた人物の中には、優孟︵ゆうもう︶や優旃︵ゆうせん︶のような俳優が含まれていた。その、おどけた、ウィットに富んだ言動が、笑いやユーモアと通じるため、後世[いつ?]、笑いやユーモアに富んださまを、滑稽と表現するように転じたものと考えられている。
関連項目[編集]
関連文献[編集]
- 栗山理一「滑稽の機構―史記と芭蕉―」『連歌俳諧研究』第30号、俳文学会、1966年。 NAID 130004963612 。
- 大室幹雄 『滑稽:古代中国の異人(ストレンジャー)たち』 評論社、1975年(のち、岩波書店〈岩波現代文庫〉、2001年12月 ISBN 4-00-600069-3(ISBN-13 978-4-00-600069-1))