サスケ (清涼飲料)
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サスケ︵SaSuKe︶は、1984年にサントリーフーズが製造・販売した炭酸飲料。コカ・コーラに対抗する商品として登場したものの、1985年を以って販売終了となった。なお、現在[いつ?]は清涼飲料水の販売はサントリーフーズとサントリー食品インターナショナルがそれぞれ行っている。
当時としては斬新なコマーシャルが話題となった。キャッチコピーは、﹁コーラの前を横切るヤツ、冒険活劇飲料サスケ﹂[1]。
特徴[編集]
コーラと同じような黒褐色の炭酸飲料である。リン酸とカフェインが含まれていない点が、他の炭酸飲料とは異なっている。これは消費者の健康指向に訴えたものである。背景としては1970-80年代にかけてリン酸は骨を弱くすると言われ、特にコーラを初めとする炭酸飲料の飲み過ぎは﹁発育期の子供に良くない﹂とする風潮があった。 チェリーや柑橘系のフレーバーをつけることで子供にも飲みやすい味にしてコーラとの差別化を目指したが、結果的にこの味が消費者に支持されず、本商品が短命に終わる大きな原因になった。 250ml缶と300ml瓶の2種類があった。外観は白黒の市松模様に﹁SaSuKe﹂のロゴが三段に配されている[1]。コマーシャル[編集]
コカ・コーラに対抗するということで宣伝には力が入れられた。CMディレクターには、当時売れっ子であった川崎徹、コピーライターは糸井重里、アートディレクターに横尾忠則、CM音楽には坂本龍一が起用された。︵その曲は坂本龍一のアルバム﹃CM/TV﹄に収録されている︶。 CMは﹃仮面の忍者赤影﹄のような特撮忍者モノを彷彿させる時代劇調であるが、現代風の警官や電話が登場するなどシュールなものとなっている。非常に短いカット割りで構成され、着ぐるみの怪獣、少女忍者、警官、宣教師風の外国人が電話をとるシーン、コーラの前を横切る少女忍者︵仙道敦子︶のシーン、コップにサスケが注がれるシーンと場面が目まぐるしく変わるもので﹁つづく﹂のテロップで終わる︵ただし、第2作は存在しない︶。 コーラの前を猛スピードで横切るというシーンは、比較広告が許容されていない日本ではギリギリの表現であり、当時としては﹁画期的︵あるいは挑戦的︶なCM﹂と言われた。 テレビコマーシャルにおいて、神父役の外国人が発した﹁ナニィ、サスゥケェ?﹂という、日本語とは異なるイントネーションのセリフが印象的である。一部には﹁当時の小中学生の間で一時的に流行した﹂という説も存在する。伝説の飲料[編集]
その味やCMが強烈だった上に、短期間の販売で終わった商品となってしまったこと、さらには販売地域が限られたこと︵販売開始時は首都圏限定。CMでも当初はその旨の表示あり。その後関東近県へと拡大され、末期にはようやくほぼ全国で販売。このため、商品自体が知られないまま終売となった地域もある︶から、今も伝説的な飲料として語られている。本商品の味を記憶している者は、比較品としてチェリーコークやドクターペッパーを挙げることが多い。 2005年にリリースされたグループ魂のシングル曲﹃君にジュースを買ってあげる♥﹄の曲中に挿入されているセリフに登場する[2]。出典[編集]
(一)^ ab“時代を超える﹁謎ドリンク﹂ベスト50維力、サスケ、メッコール、熱血飲料…”. CREA. 文藝春秋. 2023年2月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月28日閲覧。
(二)^ “グループ魂 ﹃君にジュースを買ってあげる♥﹄MV”. YouTube. 2023年2月28日閲覧。