スモーキー・マウンテン
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スモーキー・マウンテン︵英語: Smokey Mountain︶とは、フィリピンマニラ市北方に位置するスラム街のことである。名称の由来は、自然発火したゴミの山から燻る煙が昇るさまから名付けられた。
概要[編集]
かつては海岸線に面した一漁村であったが、1954年に焼却されないゴミの投棄場になった。それ以来、マニラ市内︵マニラ首都圏︶で出たゴミが大量に運び込まれ、その中から廃品回収を行ってわずかな日銭を稼ぐ貧民︵スカベンジャー︶が住み着き、急速にスラム化した。 1980年代後半頃から、フィリピンの貧困の象徴として扱われるようになった。政府は国のイメージが損なわれることを理由に閉鎖を決断し、住民は公共住宅をあてがわれて強制退去させられたが、一部の住民はパヤタス・ダンプサイト︵スモーキー・バレー︶をはじめとする別の処分場周辺に移住し、従来通りのスカベンジャーとしての生活を続けている。経緯[編集]
●1954年 - 操業開始 ●1994年 - イメージダウンなどを理由にごみ捨て場の利用が停止 ●1995年 - 住民の強制退去・閉鎖関連映画[編集]
﹃忘れられた子供たち スカベンジャー﹄ スモーキーマウンテンの人々を描く1995年のドキュメンタリー映画。監督‥四ノ宮浩、撮影‥瓜生敏彦、上映時間‥100分。 第44回マンハイム国際映画祭 ベストドキュメンタリー賞授賞作品︵ドイツ︶、エコメディア国際環境映画祭1995 Hoimar von Ditfurth賞授賞作品︵ドイツ︶、第4回地球環境映像祭 社会環境映像賞授賞作品︵日本︶、Encontros Internacionais de CINEMA 1996 ベストドキュメンタリー賞︵ポルトガル︶をそれぞれ受賞。 DVDは2007年10月22日にオフィスフォープロダクションより発売された[1]。102分。関連書籍[編集]
●四ノ宮浩﹃忘れられた子供たち スカベンジャー﹄︵中央法規出版、1997年3月、ISBN 978-4805815618︶ ●﹃忘れられた子供たち スカベンジャー﹄の四ノ宮監督が、映画の製作に至る動機、完成までの苦労、さらには登場人物たちの現在の暮らしぶりなどをつづった記録。出典[編集]
- ^ ASIN B000XS5IZG, 忘れられた子供たち スカベンジャー
関連項目[編集]
- 最終処分場
- パヤタス・ダンプサイト(スモーキー・バレー)