ニュージーランド・レコード産業協会
種類 | 非営利団体 |
---|---|
所在地 | |
ウェブサイト |
recordedmusic |
ニュージーランド・レコード産業協会︵ニュージーランド・レコードさんぎょうきょうかい、Recorded Music NZ︶は、ニュージーランドでの音楽販売に関わる音楽プロデューサー、販売者、音楽家らによる非営利の業界団体。RIANZ は、ニュージーランドで営業する音楽レーベルならば参加可能となっているが、米国と英国の﹁ビッグ4﹂︵EMI、ソニー、ユニバーサル、ワーナー︶が全体の 4/5 を占めて運営を取り仕切っている[1]。ビッグ4以外に53の企業が参加している。
違法コピー対策[編集]
RIANZ は著作権法92章A (Section 92A Copyright Act) の改正実現に協力的だった。この改正は、著作権保護されたデータのダウンロードに関し、裁判の有罪確定を待たず﹁告発﹂のみで利用者を締め出すよう ISP に要求するという、この種の法律としては世界で初のものになるはずだった。この改正と、それに関わる RIANZ の活動は多くの批判を浴びた。ISP はこの法律を﹁基本的権利を侵し、かつ全く実効性の無い、深刻な欠陥法﹂と指摘した。一方、何千人というアーティストらは RIANZ の姿勢に対する﹁失望﹂を口にして、公正な著作権の取り扱いを求めるキャンペーン (Campaign for Fair Copyright) に参加した。結果的にこの条項は完全に除かれ、2011年の著作権改正法案によって92章Aはファイル共有を禁じる 122章Aに置き換わり、2011年9月1日をもって発効することになった。ニュージーランド音楽賞[編集]
ニュージーランド音楽賞は、音楽分野における際立った芸術的・技術的業績に対して RIANZ が毎年贈る賞である。これはニュージーランドの音楽界でバンドやアーティストが受ける賞としては最も権威があるものの一つである。この賞は1965年から毎年続いており、詳細なリストは RIANZ の公式サイトで見ることができる[2]。公式ニュージーランド音楽チャート[編集]
RIANZ はシングルとアルバムの公式週間チャート "New Zealand Top 40" を発表している。また他に、"Top 10 compilations" と、シングルとアルバムの "Top 40 NZ" も発表している。"Top 40 Singles Chart" は、シングルのセールス数と、ラジオ・データ収集業者の Radioscope が集計したラジオ放送回数の両方から決定される。配分は、ダウンロード販売を含むセールス数が 75%、ラジオ放送回数が 25% である。 RIANZ はニュージーランドでリリースされたシングルとアルバムの年間ランキングも発表している。2003年までは、ある週に1位となったディスクに50点、2位となったディスクに49点… という具合に通年分を加算して集計していた。2004年以降は、通年分のセールス数に応じて年間チャートは集計されている。 2007年4月から2011年10月にかけて、チャートはウェブサイト radioscope.net.nz で公開・保存された。ここには13の異なるチャートがリストされ、最も有名なのは RadioScope100 と NZ40 Airplay Chart だった[3]。2011年10月に、radioscope.net.nz のサイトは全てのページについて HTTP 404 エラーを返すようになり、トップページには﹁RadioScope のウェブサイトはハッカーの侵入を受け、現在は停止しています。代わりのサイトを近々用意します。﹂と表示された[4]。 2011年11月、RIANZ はアップデートされたチャート用ウェブサイトを立ち上げた。これには新しく NZ Singles と NZ Albums というチャートが加わり、これは公式シングル・チャートおよび公式アルバム・チャートとほぼ同じなのだが、国内のアーティストだけがエントリーされており、国外のものは含まれていない[5][6]。また新しいチャート用ウェブサイトは、曲の試し聴き、音楽ビデオの視聴、楽曲やアルバムの購入ができるようになっている。ゴールドディスク認定枚数[編集]
シングルとアルバムは、小売店向けの出荷が 15,000 枚を超えたならばプラチナディスクの認定を受ける。7,500 枚を超えたならばゴールドディスクの認定を受ける。 音楽 DVD︵以前はビデオ︶は、2,500 本の出荷でゴールドディスク、5,000 本の出荷でプラチナディスクの認定を受ける[7]。部門 | ゴールド | プラチナ |
---|---|---|
アルバム、シングル | 7,500 | 15,000 |
音楽 DVD | 2,500 | 5,000 |
演奏権[編集]
RIANZ の加入者の演奏権および放送権︵これらはニュージーランドの法で制限される︶は非営利のライセンス管理会社 PPNZ Music Licensing によって管理される。PPNZ はニュージーランド域内における、国内外の音楽レーベル、音楽家、販売店の権利を管理する。
PPNZ は、楽曲・ビデオの放送・コンサートから発生するライセンス料の徴収、権利者︵これは RIANZ の加入者以外も含まれる︶に対するライセンス料の配分について責任を持つ。PPNZ はあらゆる個人による・業務による演奏、公共空間︵いわゆる一般家庭以外︶での録音音楽の使用についてライセンスを認めることができる。公共空間とは、バー、カフェ、小売店、理容店、電話の保留音、スポーツ競技場、放送局、ジム、function centre など、録音音楽の演奏が発生する施設を指す。
その他の活動[編集]
RIANZ はニュージーランドにおける国際標準レコーディングコード (ISRC) の管理を行っており、全ての楽曲・ビデオ作品を一意に識別するため、加入者に国名コードと登録者コードを割り当てている。 RIANZ は、オーストラリアレコード産業協会 (ARIA) や英国レコード産業協会 (BPI) といった他国のレコード産業団体と共に、IFPI︵国際レコード・ビデオ製作者連盟︶の一員となっている。 RIANZ は、映画製作者の業界団体であるニュージーランド著作権窃盗反対連盟[8] (NZ Federation Against Copyright Theft, NZFACT) と密接な協力関係にある。NZFACT は Motion Picture Association (MPA) と提携関係にある。脚注[編集]
(一)^ RIANZ official site Archived 2010年5月22日, at the Wayback Machine.
(二)^ “アーカイブされたコピー”. 2011年9月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年6月11日閲覧。
(三)^ “Charts - RadioScope New Zealand”. radioscope.net.nz. 2008年10月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年8月28日閲覧。
(四)^ “RadioScope”. radioscope.net.nz. 2007年6月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年11月11日閲覧。
(五)^ “NZ Singles”. The Official New Zealand Music Chart. RIANZ. 2011年11月11日閲覧。
(六)^ “NZ Albums”. The Official New Zealand Music Chart. RIANZ. 2011年11月11日閲覧。
(七)^ Chart Facts, RIANZ
(八)^ “日本国際映画著作権協会 (JIMCA) | News & Press” (英語). www.jimca.co.jp. 2018年11月11日閲覧。