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Davidia involucrata
ハンカチノキ︵学名‥Davidia involucrata︶はミズキ科︵分類体系よって異なる。下記参照︶の落葉高木。中国の四川省・雲南省付近原産。属名のダビディア (Davidia) で呼ばれることも多い。花についた白い大きな2枚の苞葉が垂れ下がりよく目立つため、日本では﹁ハンカチの木﹂や﹁幽霊の木﹂などと呼ばれる。英語では"Handkerchief tree"、"Ghost tree"、"Dove tree"︵鳩の木︶などという。
葉は互生、楕円形または卵形、長い葉柄を持つ︵葉身の1/3から等長ぐらい︶。先端は尾状に伸び、葉脚は心臓形に凹む。縁には鋸歯がある。表面は光沢を持たない、葉柄と裏側の葉脈に柔らかい毛が生えている︵時間につれて少なくなる︶。裏側は少し灰白色っぽい。ほとんど匂いはしないが、潰すと、普通の草の匂いがする。味は草の味と少しの苦味がする。
花はハナミズキのような頭状花序になり、2枚の苞葉︵ハナミズキの場合は4枚︶に囲まれる。果実は堅果で複合果となる。フランス出身の神父・生物学者であるアルマン・ダヴィッド (Armand David) が初めて報告したため、彼を記念してDavidiaと命名された。現在では世界的に栽培されている。
東京都文京区には小石川植物園 [1]、礫川公園、西東京いこいの森公園にハンカチノキがある。礫川公園のは小石川植物園の技官山中寅文から、作家幸田文に贈られた木を、彼女の死後に娘の青木玉が公園に寄贈したもの。また、東京都練馬区にも﹁土支田ハンカチの木緑地﹂があり、緑地中央にハンカチノキが植えられている。[2]
分類について[編集]
新エングラー体系では1属1種のハンカチノキ科︵ダビディア科‥Davidiaceae︶としていた。クロンキスト体系ではミズキ科に入れていた。新しいAPG植物分類体系では当初ヌマミズキ科に入れていたが、APG III︵2009年版︶以降はヌマミズキ科をミズキ科に含めている。
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