バズワード
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バズワード︵英: buzzword︶とは、もっともらしいが実際には意味があいまいな用語のこと[1]。そして専門用語のような言葉である[2]。コンピュータの分野でよく使われるが、政治など広い分野で使われる[1]。言葉が人々に浸透し明確な意味を持つようになればバズワードではない[1]。混乱を招かない、分かりやすいキャッチコピーのことではない[1]。
英語の辞書では以下のような意味が説明されている。技術的な用語のようで素人に対して聞こえがいい、意味は曖昧で、飾り立てる︵印象付ける︶ような言葉のことである[3]。専門用語[4]や技術用語[3][5]、権威付けされたような言葉[5]。特定の期間[4]やグループ[5][6]、または分野の中での流行語[4][5][6]。単に流行語という意味も英語の辞書に示されている[7]。バズワードという言葉の初出は、英語圏で1946年のことである[3]。
2009年の﹃知恵蔵﹄にてバズワードの例として、Web 2.0、ユビキタス、マルチメディア、複雑系、責任力といった言葉が挙げられている[1]。
クラウドコンピューティングは、2006年のGoogleの会議に起源があるとされ、野村総合研究所が発行する﹃ITロードマップ﹄によれば2008年にはバズワードとなり2011年時点でも定義があいまいな言葉とされたが、2016年までにはもはやバズワードではなく言葉として定着しているとされる[8]。ビッグデータという言葉は大きなデータを指すとして昔から使われていたが、2011年に世界的に広がり﹃ITロードマップ﹄にて2012年の最大のバズワードとされた[8]。
曖昧な意味であるため﹁バズワード﹂という言葉自体がバズワードだという意見もある[9]。
出典[編集]
(一)^ abcde﹃知恵蔵﹄2009年、朝日新聞社。
(二)^ コトバンク
(三)^ abcMerriam-Webster 辞書の意味1番
(四)^ abcLexico by Oxford 辞書
(五)^ abcdDictionary.com 辞書
(六)^ abFree Dictionary 辞書
(七)^ Merriam-Webster 辞書の意味2番
(八)^ ab小林直人﹁エッセイ バズワード︵buzz word︶でつなぐ商学と情報工学﹂﹃CUC view & vision﹄第42巻、2016年9月、25-30頁。
(九)^ ﹁バズワード 情報システム用語事典﹂、ITmedia、2007年。