フレガート (レーダー)
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フレガート︵ロシア語: Фрегат、英: Fregat、フリゲートの意︶は、ロシアのサリュート設計局により開発された艦載3次元レーダー。順次に改良・発展型が配備され、ソビエト連邦海軍およびロシア海軍において、対空捜索用として広く採用されている。
フレガート/フレガート-M[編集]
種別 | 3次元レーダー |
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開発・運用史 | |
送信機 | |
周波数 | S(E)バンド |
送信尖頭電力 | 30kW |
アンテナ | |
走査速度 | 15 |
探知性能 | |
探知距離 |
145–150 km (78–81 nmi) 後に300kmまで延伸 |
探知高度 | 30 km (98,000 ft) |
MR-710﹁フレガート﹂︵露: Фрегат︶は、もっとも初期に開発された機種であり、NATO名は Top Steer︵トップ・スティア︶。主任設計官はレオニード・A・ロジオノフであった。
前任のMR-310﹁アンガラーA﹂︵NATO名 Head Net︶などと同様に、180度背中合わせに配置した2つのレーダー面をもつバック・トウ・バック方式を採用しており、これは以後のフレガート・ファミリーにおいても踏襲された。本機においては、アンテナとしては縦長と横長のパラボラアンテナが1面ずつ用いられている。使用周波数はS(E)バンド (2〜2.5 GHz)、最大探知距離は、当初は145–150 km (78–81 nmi)であったが、後の改修で300 km (160 nmi)まで延伸された。
またのちに、改良型のMR-710M﹁フレガート-M﹂︵露: МР-710М «Фрегат-М»︶を経て、2面のアンテナのうちの縦長のパラボラアンテナを四角形のプレーンアンテナに変更したMR-710M-1﹁フレガート-M1﹂が登場した。これは﹁プレート・スティア﹂のNATO名を付与された。
搭載艦
フレガート-MA[編集]
種別 | 3次元レーダー |
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開発・運用史 | |
送信機 | |
周波数 | S(E)バンド |
アンテナ | |
走査速度 | 12 |
探知性能 | |
探知距離 |
最大: 300 km (160 nmi) 有効: 230 km (120 nmi) (対戦闘機) |
探知高度 | 30 km (98,000 ft) |
その他諸元 | |
重量 | 9.6 t |
MR-750/760﹁フレガートMA﹂︵露: Фрегат-МА︶は、アンテナを両面ともにプレーンアンテナとするとともにデジタル信号処理を導入したシリーズの最新型であり、﹁トップ・プレート﹂のNATO名を付与されている。
搭載艦
●956型駆逐艦︵ソヴレメンヌイ級︶ ※6番艦以降
●1135.1型国境警備艦︵クリヴァク-III型︶
●1143.5型重航空巡洋艦﹁アドミラル・クズネツォフ﹂
●11430型航空母艦﹁ヴィクラマーディティヤ﹂
●11540.2型警備艦﹁ヤロスラフ・ムードルイ﹂
●1155型大型対潜艦︵ウダロイ級︶
●1914.1型測定艦﹁マーシャル・クルイロフ﹂
フレガート-M2[編集]
﹁フレガート-M2﹂︵露: Фрегат-М2︶は、シリーズの軽量型として開発された。現在では発展型の﹁フレガート-M2EM﹂︵Фрегат-М2ЭМ︶も配備されており、こちらは、有効探知距離230 km︵対戦闘機︶、50 km︵対ミサイル︶とされている。 搭載艦 ●ミサイル給兵艦﹁アレクサンドル・ブリキン﹂ ●11540.1型警備艦﹁ネウストラシムイ﹂ ●タルワー級フリゲートフレガート-MAE[編集]
フレガートMAE︵露: Фрегат-МАЭ︶または MR-755 はフレガート-MAシリーズの輸出型であり、最大探知距離150 kmとされている。 ﹁フレガート-MAE﹂および﹁フレガート-MAE-1﹂はプレーンアンテナ1面のみを有しており、Half Plate︵ハーフ・プレート︶のNATO名を付与されている。これらの背面には、アメリカのAN/SPS-6で見られたような風圧バランス用のベーンが設置されている。 一方、﹁フレガート-MAE-2﹂および﹁フレガート-MAE-5﹂は﹁フレガート-MA﹂と同様にプレーンアンテナ2面を有しており、Top Plate-B︵トップ・プレートB︶のNATO名を付与されている。搭載艦
382型レーダー[編集]
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/a/a1/Handan_%28579%29_Frigate_-_Type_382_Radar.jpg/220px-Handan_%28579%29_Frigate_-_Type_382_Radar.jpg)
382型レーダー・H/LJQ-382 レーダーと、フレガート-MAE-3との関係は明らかではない。2015年にサラ・キルヒバーガーおよびジェーン海軍年鑑2015–2016によってフレガートの一種もしくはそのリバースエンジニアリングバージョンとされたが[1][2]、ポール・シュワルツはロシアのレーダーに比べて「かなり進歩している」と述べている[3]。2020年、ヴェルトハイムは中国の呼称と併せて Top Plate という用語を使用した[4]。
搭載艦
脚注[編集]
出典[編集]
- ^ Kirchberger 2015, p. 197.
- ^ Jane's 2015, p. 144.
- ^ Paul 2015, p. 30.
- ^ Wertheim 2020.
参考文献[編集]
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- Norman Friedman (2006). The Naval Institute guide to world naval weapon systems. Naval Institute Press. ISBN 9781557502629
- Wertheim, Eric (June 2020). “China's Multipurpose FFG”. Proceedings (U.S. Naval Institute) 146 (6). 0041798X .
- Kirchberger, Sarah (2015). Assessing China's Naval Power: Technological Innovation, Economic Constraints, and Strategic Implications. Global Power Shift. Springer. ISBN 978-3-662-47127-2
- Saunders, Stephan, ed (2015). Jane's Fighting Ships 2015-2016. Jane's Information Group. ISBN 978-0710631435
- Schwartz, Paul (August 2015) (PDF). Russia's Contribution to China's Surface Warfare Capabilities: Feeding the Dragon. Global Power Shift. Rowman & Littlefield. ISBN 978-1-4422-5879-2