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ボルスタアンカー

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ダイレクトマウント台車におけるボルスタアンカー(薄紫で示した部材)。
ボルスタアンカー付き台車の例。
近畿車両KD76形ダイレクトマウント台車。

: bolster anchor[1]

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1-1 

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2[4]1[5][6]2[5][7][8]1-1

20[ 1][9]

枕梁の機構[編集]

図1-2(a) 枕梁を介したダイレクトマウント台車の回転(側面図)
図1-2(a) 枕梁を介したダイレクトマウント台車の回転(側面図)
図1-2(b)断面図
図1-2(b)断面図

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1-2[13][14]

[13][ 2][15]JR

牽引力を伝達するボルスタアンカー[編集]

図1-3(a) ダイレクトマウント台車におけるボルスタアンカーの動き(側面図)
図1-3(a) ダイレクトマウント台車におけるボルスタアンカーの動き(側面図)
図1-3(b)断面図
図1-3(b)断面図
京急2100形電車のダイレクトマウント台車、Aがボルスタ(枕梁)、Bが枕ばね(ダイヤフラム式空気ばね)、Cがボルスタアンカー。

[1]

[1] [ 3] [16][17]

1-3[18]1
表-1 ダイレクトマウント方式の力の流れ
伝達箇所 車両重量(上下方向) 牽引力(前後方向)
車体 - 枕梁(3) 枕ばね(1) ボルスタアンカー(2)
枕梁 - 台車枠 側受(4)・心皿 中心ピン(5)
台車枠 - 輪軸 軸ばね 軸箱支持装置

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80

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車体重量(上下方向荷重)
車体 - 心皿・側受 - 上揺れ枕 - 枕ばね - 下揺れ枕 - 吊りリンク - 台車枠 - 軸バネ - 軸箱支持装置 - 車軸
牽引力(前後方向荷重)
車体 - 中心ピン - 上揺れ枕 - ボルスタアンカー - 台車枠 - 軸箱支持装置 - 車軸

インダイレクトマウント方式[編集]

図3-1 インダイレクトマウント方式台車

図3-1はインダイレクトマウント方式と呼ばれる枕梁台車の形式である。この形式では、車体と枕ばねの間に枕梁を設けて台車の回転を行っている。台車全体が回転するため、ボルスタアンカーは枕梁と台車枠の間に設けられており、この方式の台車では車体からの力は以下のように伝達される[13]

車体重量(上下方向荷重)
車体 - 側受・心皿 - 枕梁 - 枕ばね - 台車枠 - 軸ばね
牽引力(前後方向荷重)
車体 - 中心ピン - 枕梁 - ボルスタアンカー - 台車枠 - 軸箱支持装置

以下にインダイレクトマウント方式台車のボルスタアンカー事例について示す。一般に空気ばねが用いられるが、コイルばねの横剛性を利用した東急車輌TS-301 [注釈 4] などのようにコイルばね式の事例も見られる。ダイレクトマウント方式と同様、一般にボルスタアンカー受けが設けられるが、TR223G形のように台車枠の形状を利用し、ボルスタアンカーを直結している台車もある。この方式では車両と台車は力学的には心皿と側受のみで接するので、揺れ枕つり方式などの台車と容易に交換することができるため汎用性が高い。[注釈 5]

仮想心皿方式[編集]

図3-2 直角クランクピンとボルスタアンカーによる台車の回転



3-2







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2





12112
3-4 

03EF601111EF30EF800[22]

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トラニオン[編集]

上田丸子電鉄ED25 1ブリル27MCB-2台車。ブリル社純正品の証である、トラニオン(関節の付いた小さな斜めの部品)が台車枠中央の揺れ枕上部とガゼットステーを結ぶ形で残されている。

J.G.1900Brill 27MCB76E77E



J.G.

J.G.P-6Brill 27MCB-4X

ヨーダンパとボルスタアンカー[編集]

ボルスタアンカー
ボルスタアンカー
ヨーダンパ
ヨーダンパ
ヨーダンパのみを装着するボルスタレス台車の例 (名鉄2200系電車)
ヨーダンパのみを装着するボルスタレス台車の例
名鉄2200系電車
ボルスタアンカー(上)とヨーダンパ(下)を併設する台車の例 (近鉄21000系電車)
ボルスタアンカー(上)とヨーダンパ(下)を併設する台車の例
近鉄21000系電車

[23]

100調[1]>

[24]

脚注[編集]

注釈[編集]



(一)^ 

(二)^ mm1950

(三)^ 使[]

(四)^ 5000 ()520013

(五)^ 

出典[編集]

参考文献[編集]

  • 伊原一夫、1987、『鉄道車両メカニズム図鑑』初版、グランプリ出版 ISBN 4-906189-64-4
  • 宮本昌幸、2006、『図解・鉄道の科学』初版、講談社〈ブルーバックス〉 ISBN 4-06-257520-5
  • 近藤圭一郎、2013、『鉄道車両技術入門』初版、オーム社 ISBN 978-4-274-21383-0
  • 宮本昌幸、1997、『ここまできた!鉄道車両』第1版、オーム社〈テクノライフ選書〉 ISBN 4-274-02345-1
  • 野元浩、2013、『電車基礎講座』初版、交通新聞社 ISBN 978-4-330-28012-7

関連項目[編集]

外部リンク[編集]