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モールの定理

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


(一)
(二)
(三)
(四)
(五)
 

: Mohr's theorem

: conjugate beam[1]: elastic load[2]

[3]: elastic load method[1][3]

[]


4[4] [5]

[4][6] (1)(2)2 (1)[ 1] (2)(1) z[7]z[8](1)[ 2][ 2]

1
表1: 与系と対応系の各量の関係[8]
与系 対応する系
荷重 弾性荷重
せん断力 たわみ角
曲げモーメント たわみ
曲げモーメント=荷重関係 弾性荷重=たわみ関係

1868: Architekten- und Ingenieur-Verein Hannover  ("Zeitschrift des Architekten- und Ingenieur-Vereins Hannover") : Christian Otto Mohr[9] [9]

[] []

[]


[ 2] [10]

[7]

23 [11]
表2: 与系のはりと共役ばりの各条件の対応[7]
与系のはり 共役ばり
固定支点 自由端
自由端 固定支点
回転支点 回転支点
可動支点 可動支点
中間支点 中間ヒンジ
  • :連続
  • :連続
中間ヒンジ 中間支点
  • :連続
  • :不連続
  • :連続
  • :不連続
表3: 代表的なはりの共役ばり[7]
与系のはり 共役ばり
単純ばり
片持ちばり
片端張り出しばり
両端張り出しばり
2径間ゲルバーばり
3径間ゲルバーばり

弾性荷重法[編集]

弾性荷重法の例

[12][ 2]

(一) M

(二) EI z= M/EI 

(三)Q  θ M  v

使[13]
長所
  • 微分方程式を直接解く場合には、はりの中間でモーメント外力が働いていたり、断面寸法(曲げ剛性)が急変したりすると、場合分けが必要になり解法が煩雑になる。一方、弾性荷重法ではそれが必要ない。
  • ある特定の点でのたわみやたわみ角だけが必要な場合、曲線を全て求めなくても、共役ばり上でのその点の曲げモーメント相当量あるいはせん断力相当量だけを求めるだけでよい。
短所
  • 荷重の分布形状が複雑で曲げモーメント高次式になる場合、弾性荷重の合力の大きさや作用位置の計算が煩雑になる。
  • 計算に曲げモーメントが必要になるので、弾性荷重法のみでは不静定ばりは解くことができない。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 問題として与えられた(設定された)条件や状態全体のこと。
  2. ^ a b c d 文字上のオーバーラインは、共役ばりの断面力であり、「相当量」であることを示す記号。

出典[編集]

  1. ^ a b 山本 & 久保 1987, p. 126.
  2. ^ 宮本ほか 1994, p. 99.
  3. ^ a b 崎本 2004, p. 151.
  4. ^ a b 崎本 2004, p. 153.
  5. ^ 崎本 2004, pp. 160–161.
  6. ^ 米田 2003, p. 149.
  7. ^ a b c d 岡村 1998, p. 171.
  8. ^ a b 崎本 2004, p. 161.
  9. ^ a b ティモシェンコ 2007, pp. 256–258.
  10. ^ 山本 & 久保 1987, p. 125.
  11. ^ 岡村 1998, p. 172.
  12. ^ 崎本 2004, p. 165.
  13. ^ 崎本 2004, p. 167.

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︿12004ISBN 4-627-42510-4 

 1994ISBN 4-7655-1542-7 

(I)鹿︿1988ISBN 4-306-02225-0 

(I)鹿1987ISBN 4-306-02248-X 

S. P.    鹿20071953ISBN 978-4-306-02390-1 

: 2003ISBN 4-627-46511-4 

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