二階ぞめき
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概要
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原話は﹁二階の襖や障子に﹁万屋﹂﹁吉文字屋﹂と書いた茶屋の暖簾に似たものをつるし、遊びの追憶にふける﹂というつつましい物。
1940年︵昭和15年︶9月20日、警視庁は内容が卑俗的で低級であるとして、二階ぞめきを含む53演目を上演禁止︵禁演落語︶とした[1]。
あらすじ
[編集]![]() | この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
とある店の若旦那は毎晩のように吉原に通っている。父親は腹を立てて息子を勘当すると言い出し、困った番頭が意見をしに行くと、若旦那は吉原がこっちに来れば遊びに行かないと答え、腕のいい棟梁に頼んで二階を吉原そっくりに改造してしまう。
浮かれた若旦那は吉原遊びを空想して一人芝居を始める。花魁と口論になり、止めに入った他のお客も巻き込んで大喧嘩、という場面を一人三役で熱演していると、二階が騒がしいので変に思った親父が丁稚に様子を見に行かせる。丁稚が声をかけると若旦那が﹁悪いところで会ったな。おれに会ったことは家に帰っても内緒にしろよ﹂
脚注
[編集]- ^ 低俗と五十三演題の上演禁止『東京日日新聞』(昭和15年9月21日)『昭和ニュース事典第7巻 昭和14年-昭和16年』本編p773 昭和ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年
出典・参考
[編集]- 武藤禎夫「定本 落語三百題」解説