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佐藤 まどか︵さとう まどか︶は、イタリア在住の元プロダクトデザイナー、現作家。
本籍は東京。現住所はイタリア。1987年に単身でイタリアに渡り、奨学金を得て[1]ミラノのDOMUS ACADEMY プロダクトデザイン科に入学し、Andrea Branzi、Richard Sapper、Isao Hosoeなどに師事。
在学中にドイツ陶磁器メーカーエッションバッハ主催コーヒーメーカーデザインコンペ︵1988年︶に入賞 [2]。ドムスアカデミー デザイン科マスターコースを1988年に卒業。卒業制作となったオフィスの垂直化と移動性をコンセプトにしたプロジェクトは、ミラノのトリエンナーレで行われた展覧会Incontri di lavoro︵1990年4月Domus Academy/Prof.Isao Hosoeによるディレクション︶において、原寸大のモックアップモデルで展示された5作品のひとつに選ばれた。1990年にはデザインスタジオetazooをミラノに開設、医療器具、時計、家具、内装などのデザインを手がける。画期的な構造によるデザインを得意とし、特許を取得したプロジェクトが多い。カヌー型のコンポ式本棚SHUN(1992年 Molteni&Molteni社︶はイタリアの日刊紙コリエレ・デ・ラ・セーラをはじめ、世界中の40誌、デザイン関連の書籍などに紹介された。1992年にはギャラリーO4グループ展を始めミラノ、パルマ、ピアチェンツァ、モンツァなど各地で展覧会に参加。日本においても95年松屋銀座デザインギャラリーグループ展、96年銀座松屋デザイナー × 地場産業展、98年新宿リビングデザインセンターozoneのリサイクルデザイン展、暮らしのなかのAkari展などに参加。2004年六本木テレビ朝日ビル展示会場UMUにて展示会。ガラスのアクセサリーで富山クラフトコンペ審査員賞、シェーズロングでSuMobベストセレクションなど受賞。[3] 2000年のミラノのサローネサテリテでLong Epsilonなどのシェーズロングのプロトタイプを発表、様々な媒体に紹介された。同年トスカーナに拠点を移動。ソファやイージーチェアなどファニチャー分野のデザインを中心に、住宅内装、展示会内装、インテリア小物、時計などをデザイン。[4]デザイン専門誌に、長年に渡りイタリアデザイン事情のコラム及び特集記事を執筆していた。
2006年、第22回ニッサン童話と絵本のグランプリ童話部門大賞受賞して作家デビュー。以後、おもに児童文学・YA作家として活動している。
2020年、﹃アドリブ﹄で第60回日本児童文学者協会賞受賞。日本児童文学者協会会員。季節風同人。
絵本・幼年童話[編集]
﹃水色の足ひれ﹄︵第22回ニッサン童話と絵本のグランプリ童話大賞︶2006年BL出版[5]
﹃てっこう丸はだれでしょう?﹄2009年 フレーベル館 全国学校図書館協議会選定図書[6]
﹃ミジンコでございます。﹄2018年 フレーベル館︵絵本︶文‥佐藤まどか 絵‥山村浩二
全国学校図書館協議会選定図書[7]
2019年 韓国Kiwi Booksより翻訳出版[8]
小学校 低・中学年向け読み物[編集]
﹃コケシちゃん﹄2014年 フレーベル館
全国学校図書館協議会選定図書[9]
第45回新潟県読書感想文コンクール課題図書[10]
第19回さぴあ作文コンクール課題図書さぴあ作文コンクール[11]
﹃日がさ雨がさくもりがさ﹄2016年 フレーベル館
2017年静岡県夏休みの推薦図書[12]
2017年韓国KiwiBooksより翻訳出版[13]
﹃スパゲッティ大さくせん﹄2016年 講談社
﹃ぼくのネコがロボットになった﹄2018年 講談社
﹃ちいさなハンター﹄2019年 講談社
﹃セイギのミカタ﹄2020年 フレーベル館
2021年 韓国Wisdom houseより翻訳出版
﹃スーパーキッズ 最低で最高のボクたち﹄ 2011年 講談社
第28回うつのみやこども賞受賞︶[14]
﹃さらば自由と放埓の日々﹄スーパーキッズ2 2013年 講談社
﹃カフェ・デ・キリコ﹄ 2013年 講談社︵2017年豊岡市夏休みの推薦図書︶[15]
﹃リジェクション﹄ 2016年 講談社
﹃一〇五度﹄ 2017年 あすなろ書房
2018年 第64回青少年読書感想文全国コンクール課題図書 中学校の部[16]
平成30年度 厚生労働省 社会保障審議会推薦 児童福祉文化財/ 同年厚生労働省社会保障審議会 特別推薦作︶[17]
2019年 韓国Dolbegae Publishers より翻訳出版
﹃つくられた心﹄(Artificial Soul) 2019年 ポプラ社
未来屋書店グループ夏の推薦図書2019
﹃スクランブル交差点﹄朝日中高生新聞 連載小説 2018年10月から2019年3月まで全26回[18]
﹃アドリブ﹄ 2019年 あすなろ書房
第60回日本児童文学者協会賞[19]
令和2年度︵第66回︶青少年読書感想文岡山県コンクール 指定図書 中学生の部[20]
2020年 公益社団法人全国学校図書館協議会選定 第53回夏休みの本︵緑陰図書) 高校生の部[21]
第6回児童ペン賞 少年小説賞
﹃世界とキレル﹄ 2020年 あすなろ書房
第33回読書感想画中央コンクール中学生・高校生部門指定図書
﹃月にトンジル﹄2021年 あかね書房
﹃ぼくらの青﹄2021年 講談社 おはなしSDGsシリーズ
﹃スネークダンス﹄ 2022年 小学館
﹃トーキングドラム﹄ 2022年 PHP研究所
﹃雨の日が好きな人﹄ 2022年 講談社
﹃ロボットは泣くのか?﹄2023年 講談社
ファンタジー[編集]
﹁マジックアウト﹂3部作フレーベル館︵全国学校図書館協議会選定図書 ・日本図書館協会選定図書︶[22]
1︶﹃アニアの方法﹄ 2011年
2︶﹃もうひとつの顔﹄ 2012年
3︶﹃レヴォルーション﹄2013年
﹁魔法職人たんぽぽ﹂3部作 講談社青い鳥文庫
アンソロジー・短篇・連載[編集]
﹁ダルディラ・アルディラ﹂ 2011年 偕成社︵﹃妖精めがねさしあげます﹄に収録︶
﹁運命の一時間﹂︵SF短編︶2015年 偕成社︵タイムストーリーシリーズ ﹃一時間の物語﹄に収録︶
﹁灰色都市︵グレーシティ︶﹂︵SF短編︶﹃日本児童文学﹄2013年7・8月号
﹁仮想家族︵ヴァーチャルファミリー︶﹂︵連載小説︶﹃日本児童文学﹄2021年1年間
﹁秘密の処方箋﹂︵短編︶2021年 光村図書出版﹃飛ぶ教室﹄第65号
﹁スクランブル交差点﹂︵連載小説︶第1期2018年10月ー2019年3月/第2期2020年10月ー2021年3月﹃朝日中高生新聞﹄に連載
イタリアの絵童話翻訳﹁ぼくのともだちドラゴン ルンピ・ルンピ﹂シリーズ 2012年 集英社
文‥シルヴィア・ロンカーリァ 絵‥ロベルト・ルチアーニ
1.﹃たいせつなカーペットさがしの巻﹄
2.﹃ぜんぶ青い木イチゴのせいだ!の巻﹄
3.﹃おそろしい注射からにげろ!の巻﹄
4.﹃わがままはトラブルのはじまりの巻﹄
イタリア絵本翻訳﹃グーグースースー﹄ 原作‥ジョヴァンナ・ゾーボリ 2016年 そうえん社
イタリア読み物翻訳﹃よくばり学園﹄ 原作‥ファブリツィオ・シレイ 2018年 講談社
イタリア絵本翻訳﹃森の赤ちゃん﹄ 原作‥コゼッタ・ザノッティ 絵‥ルチア・スクデーリ 2019年 BL出版