保積稲天
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保積 稲天︵ほずみ とうてん[1]、1881年1月24日 [2]- 1973年2月24日[2]︶は、日本の漫画家。本名は保積幸蔵[3]。
人物・来歴[編集]
埼玉県生まれ[2]。日露戦争出征後に、生まれ育った亀井村役場の書記として務める[4]傍ら、子どもの頃から絵が好きだった[4]ことから、北澤楽天主筆の﹁時事漫画﹂に投稿を続けた[2]。その腕が北澤楽天に認められ、1915年~1916年ころに時事新報社に入社[2][5]し、東京世田ヶ谷新町二丁目に移り住んだ[6]。1918年~1919年ころ、北澤楽天を中心に結成された漫画好楽会に加わり[6]、1921年から1931年にかけて時事新報の日曜版付録の﹁時事漫画﹂[7]に合計1,080点の社会風刺漫画を発表[8]し、北澤楽天、長崎抜天とともに﹁三天﹂と呼ばれる[2][4]。戦争中、空襲が激しくなると郷里に疎開し、戦後は近所の人の似顔絵を描いたりした[4]。参考文献[編集]
●岡田潔﹁漫画界の基礎を築いた保積稲天﹂﹃鳩山町史研究﹄第4号、鳩山町教育委員会、2004年、53-63頁、NCID AA11871895。 ●︹坂戸市立中央図書館︺ 編﹃保積稲天画展 郷土資料展示図録﹄坂戸市立中央図書館、1992年。 ●鳩山町教育委員会 編﹃保積稲天の世界 鳩山町町制施行20周年記念事業﹄鳩山町教育委員会、2002年。 NCID BB08167146。脚注[編集]
(一)^ “保積, 稲天, 1881-1973︵Web NDL Authorities 国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス︶”. 国立国会図書館. 2021年9月24日閲覧。
(二)^ abcdef鳩山町教育委員会 2002
(三)^ 時事新報社 編﹃時事年鑑 昭和5年版﹄時事新報社、1929年10月1日、493頁。NDLJP:1076227/252。
(四)^ abcd﹁まちかど新風土記84鎌倉街道・鳩山 保積稲天 時事漫画で一世を風び﹂﹃読売新聞 埼玉版﹄、1978年4月2日、21面。
(五)^ 永代靜雄 編﹃日本新聞年鑑 大正14年版﹄新聞研究所、1925年9月8日、78頁。NDLJP:976177/152。
(六)^ ab︹坂戸市立中央図書館︺ 1992, p. 2
(七)^ NCID AA11793077
(八)^ 岡田潔 2004