助祭
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助祭︵じょさい、英語: deacon︶はキリスト教における教会職務のひとつで、ギリシャ語のδιάκονος︵奉仕者の意︶を語源とする。カトリック教会では、司祭につぐ職位。正教会では﹁輔祭﹂の訳語を、聖公会などプロテスタントでは﹁執事﹂という訳語を用いている。
ラテン語ではdiaconusといい、トリエント公会議では﹁聖職位階の上位﹂であったが、第2バチカン公会議ではそれまで存在した副助祭、祓魔師、読師、守門という四つの下級叙品が廃止されたため、現代では﹁聖職位階の下位﹂︵﹃教会憲章﹄29項︶となっている。
第二バチカン公会議以来、助祭を司祭への通過点や、ミサなどの典礼における単なる﹁司祭の補助﹂と見なすのではなく、助祭として固有の職務を再確認する方向に進んでいる。これに伴い司祭には叙階されず、既婚者もなりうる終身助祭 (permanent deacon) の制度が復活し、最近では日本でも登場し始めている。