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この項目では、日本の定林寺について説明しています。
- 韓国の定林寺については「定林寺址」をご覧ください。
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定林寺跡︵じょうりんじあと︶は、奈良県高市郡明日香村立部にある寺院跡。現在無住の小堂が建つ。別名に立部寺、常林寺など。寺伝などによると聖徳太子建立四十六ヶ寺︵または七ヶ寺︶の一つとされるが、その詳細は判明していない。小堂の西側の春日神社境内に塔跡をはじめ基壇、礎石等の遺構が残る。
発掘調査[編集]
●1952年︵昭和27年︶の発掘調査で塔心礎を確認し、塑像菩薩残欠や素弁蓮華文瓦片なども出土し、飛鳥時代の創建と確認した。
●1953年︵昭和28年︶に再び行われた塔跡と廻廊跡の発掘調査で塔跡地下約2mに東西約2.8m、南北約2.7mの花崗岩製石材に直径約82cm、深さ約9cmの円形柱座を掘った心礎が確認した。地表から心礎までに塑像片、古瓦片などが残存した。同時に廻廊の一部も発掘され、桁行約2.48m、梁間約2.7mの遺構を確認した。
●1966年︵昭和41年︶には、国の史跡に指定された。
参考資料[編集]
●南谷恵敬、沖宏治﹁聖徳太子の寺を歩く﹂JTBキャンブックス
●国史大辞典
関連項目[編集]
●飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群
●聖徳太子霊跡