出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
﹃少女アリス﹄︵しょうじょアリス︶は、日本の写真家・沢渡朔撮影による写真集。1973年に河出書房新社から発行された。
写真モデルは、オーディションで帰り際にキスを投げかけて合格したという、ブロンド少女のサマンサ・ゲイツ︵当時8歳︶。撮影はロンドン郊外で行われ、ルイス・キャロルの﹃不思議の国のアリス﹄をモチーフに叙情的な世界が表現されており、中にはヌードの写真も含まれる。また、写真の間には、瀧口修造と谷川俊太郎による詩が収められている。装幀は堀内誠一が担当した。裸体の撮影を本人は嫌がって泣いたそうだが、母親が説得して撮影されたとのことで、沢渡の前では陽気にふるまい、無理な注文にも答えた。
1979年には、6年後のサマンサを撮った続編﹃ALICE FROM THE SEA 海からきた少女﹄︵河出書房新社︶が出版された。
1991年に再発行された。また、﹁復刊ドットコム﹂でも得票数が高く、たびたび重版が出されている。2003年に再販本が復刻されたほか、﹃ALICE FROM THE SEA 海からきた少女﹄と合わせた合本版﹃完全版 アリス﹄が2006年に出版されている。
2014年には未発表写真を収録した﹃少女アリス スペシャル・エディション﹄が出版された。
関連項目[編集]