山羊の歌
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﹃山羊の歌﹄︵やぎのうた︶は、1934年︵昭和9年︶に刊行された中原中也による日本の詩集。中也の生前に唯一刊行された詩集だった[1]。刊行元は文圃堂。装丁は高村光太郎が手掛けた[2]。
出版まで[編集]
1932年︵昭和7年︶4月、中原中也は詩集の編集を始めた[3]。6月、予約募集の宣伝を出したが、協力してくれたのはわずか10名程度だった[3]。少なかったので7月に二次募集をしたが、結果は変わらなかった[要出典]。9月、母からもらった300円︵当時の価格︶で印刷にかかるが、資金が続かなかった[3]。10月に印刷を完了し[2]、中也は印刷し終えた本文と型紙を安原喜弘に預ける。[要出典] 翌年4月、芝書店に持ち込むが断られる。9月頃、江川書房から刊行する予定だったが実現しなかった。11月に文圃堂で出版が決定する。[要出典] 1934年12月に刊行された[3]。刊行部数は限定200部だった[1]。収録作品について[編集]
収録作品は大きく﹁初期詩篇﹂﹁少年時﹂﹁みちこ﹂﹁秋﹂﹁羊の歌﹂の5つに分けられている[2]。 収録作品は、﹁羊の歌﹂の3篇および他の章に含まれる4篇を除き、1929年から1930年にかけて同人誌﹃白痴群﹄などに発表した作品である[2]。評価[編集]
刊行当時、河上徹太郎をはじめ、小林秀雄、草野心平、日夏耿之介から好意的な評価を得た[2]。著名な収録作品[編集]
- サーカス
- 汚れつちまつた悲しみに……
- 悲しき歌