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﹃支那米の袋﹄︵しなまいのふくろ︶は、夢野久作の短編小説。﹃新青年﹄の昭和4年︵1929年︶4月号に発表された。夢野久作が得意とした、独白形式の文体で書かれている。
あらすじ[編集]
舞台はウラジオストク︵作中では﹁浦塩﹂と記されている︶のレストラン・オブラーコ。ロシア人の踊り子ワーニャと酒を飲む日本人の青年軍人は、酔いつぶれた彼女から﹁あんまりにもあんたが可愛いから殺してしまいたい﹂としなだれ掛かられる。顔色を変える青年に、酒で上機嫌なワーニャはその訳を語る。
少し前、浦塩の港にアメリカ合衆国の軍艦が入港していた。乗組員である司令官の息子・ヤングと恋仲になったワーニャ。彼の発案で、支那米の袋の中に隠れて軍艦に乗り込んだワーニャだが、なぜか別の女たちも軍艦に担ぎ込まれていた。ヤングは言う﹁あんまり綺麗で可愛いから、殺してみたくなったのです﹂と。ヤング曰く、一番ステキな﹁日本式の遊び﹂﹁恋愛遊びの行き詰まり﹂…。そして船中でおこる恐怖の出来事…。
語り終え、ますます上機嫌になるワーニャ。彼女は言う。その遊びを日本では﹁シンジュウ﹂というのだという。
外部リンク[編集]