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橘 成季︵たちばな の なりすえ︶は、鎌倉時代前期の人物。橘則光の後裔である橘光季の養子。官職は伊賀守。﹃古今著聞集﹄の作者。
競馬をよくし、詩文や管絃・絵画を好み、藤原孝時から琵琶の伝授を受けたが破門された。寛喜2年︵1230年︶頃には右衛門尉の官にあり、九条道家の近習として競馬等に活躍している。
建長6年︵1254年︶に成季が編著した説話集﹃古今著聞集﹄の序文では﹁散木士﹂、跋文︵ばつぶん=書物の本文の後に書く文章︶では﹁朝散大夫﹂と自称している。﹃古今著聞集﹄を完成させた建長6年︵1254年︶には既に隠居しており、文永9年︵1272年︶より前に没したらしい。