堆積岩
(水成岩から転送)
堆積岩︵たいせきがん、英: sedimentary rock[1]︶は、既存の岩石が風化・侵食されてできた礫・砂・泥、また火山灰や生物遺骸などの粒︵堆積物︶が、海底・湖底などの水底または地表に堆積し、続成作用を受けてできた岩石。
かつては、火成岩に対し、水成岩︵すいせいがん、英: aqueous rock[1]︶とよばれていたこともある。地球の陸の多くを覆い、地層をなすのが普通である。
分類[編集]
●砕屑岩 - 火山由来以外の成分︵砕屑物︶が堆積したもの。堆積した場所により、陸成砕屑岩、海成砕屑岩に分ける。 ●礫岩・角礫岩 ●砂岩 ●泥岩︵シルト岩、粘土岩を含む︶、頁岩︵シェール︶、粘板岩︵スレート︶ ●火山砕屑岩︵火砕岩︶ - 火山灰など火山由来の成分︵火山砕屑物︶が堆積したもの。 ●火山角礫岩 ●凝灰角礫岩 ●ラピリストーン ●火山礫凝灰岩 ●凝灰岩 ●生物岩︵生物的沈殿岩︶ - 生物由来のもの。 ●石灰岩 ●苦灰岩︵ドロマイト︶ ●チャート ●珪藻土 ●石炭 ●化学的沈殿岩 ●石灰岩 ●苦灰岩︵ドロマイト︶ ●チャート ●蒸発岩 - 水中に溶けていた成分が、水の蒸発によって析出し固まったもの。 ●岩塩 ●石膏泥岩(シルト岩)
脚注[編集]
参考文献[編集]
- 水谷伸治郎ほか編『日本の堆積岩』岩波書店、1987年。ISBN 4-00-005765-0。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
●産業技術総合研究所地質調査総合センター. “地質標本鑑賞会‥第4展示室 分類 岩石”. 地質標本館. 2012年9月21日閲覧。
●横山俊治. “実務者のための岩石肉眼鑑定法-堆積岩-”. 岩石鑑定法. 斜面防災対策技術協会. 2012年9月21日閲覧。
●福岡正人. “岩石の種類”. 地球資源論研究室. 広島大学大学院総合科学研究科. 2012年9月21日閲覧。
粒径 (mm) | 砕屑物 | 砕屑岩 | 火山砕屑物 | 火山砕屑岩 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
64 以上 | 礫 | 礫岩 | 火山岩塊 | 火山角礫岩、凝灰角礫岩 | ||
64 - 2 | 火山礫 | ラピリストーン、火山礫凝灰岩 | ||||
2 - 1⁄16 | 砂 | 砂岩 | 火山灰 | 凝灰岩 | ||
1⁄16 - 1⁄256 | シルト | 泥 | シルト岩 | 泥岩 | ||
1⁄256 以下 | 粘土 | 粘土岩 | ||||
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