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浪花小唄︵なにわこうた、別名﹁道頓堀夜景﹂︶は、1929年︵昭和4年︶6月25日︵7月新譜︶にビクターより発売された松竹蒲田映画主題歌である。ビクターレコード番号50793。作詞時雨音羽、作曲佐々紅華。A面二村定一、B面藤本二三吉︵当時は葭町二三吉︶。
当時盛んに作成された新民謡︵地方小唄︶のひとつ。A面は民謡というより、当時ポピュラーであったジンタ調にアレンジされている。二村定一の歌唱も相俟って、この曲と前後して発売された﹁道頓堀行進曲﹂﹁大阪行進曲﹂と同様にモダンな新民謡として親しまれた。三者は大阪を中心に関西圏で流行し、名称を混同されることもあった。B面は三弦調にアレンジされ、二三吉が端唄風に唄っており、A面同様に人気を呼んだ。大正末期より端唄等を吹き込んでいた二三吉にとって、初の全国ヒットとなった。
この﹁浪花小唄﹂と﹁道頓堀行進曲﹂﹁大阪行進曲﹂が、大阪をテーマにした流行歌としては最初期のものである。その後、二三吉歌唱による﹁大阪音頭﹂が関西圏で流行したほか、﹁大阪かっぽれ﹂﹁大阪の唄﹂﹁曾根崎小唄﹂等数多くの新民謡・流行歌が発売されるも、全国ヒットには至らなかった。1959年︵昭和34年︶﹁月の法善寺横町﹂の全国ヒットまでは、大阪を代表するご当地ソングとして親しまれ、﹁美しき天然﹂と並びジンタによく用いられた。
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