渡瀬信之
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人物情報 | |
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全名 |
渡瀬 信之 (わたせ のぶゆき) |
生誕 | 日本・秋田県 |
国籍 | 日本 |
出身校 |
京都大学文学部(学士 文学) 京都大学大学院 |
学問 | |
時代 | 20世紀-21世紀 |
活動地域 | 日本 |
研究分野 |
インド哲学 仏教学 古代インド文化史 古代の法 |
主な業績 | インド哲学の研究 |
学会 |
日本印度学仏教学会 インド思想史学会 日本南アジア学会 |
渡瀬 信之︵わたせ のぶゆき、1941年- ︶は、日本のインド哲学研究者。東海大学名誉教授。
研究内容[編集]
ブラフマニズム世界の形成[編集]
ブラフマニズム世界は紀元前6世紀頃から紀元前後ころまでにかけて形成され、後のヒンドゥー教世界の社会的基盤となった。この世界の形成の全体を最初期のダルマシャーストラ(Dharmasaastra 古典期インドにおける倫理・道徳・価値観・法律・社会制度に関する百科全書)を中心資料として解明している。多様性の中の統一性[編集]
多様性の中の統一[1]性という言葉によって表現されるインド文明の特徴について、その形成過程および実態を文明論的見地に立って考察している。略歴[編集]
●秋田県生まれ。秋田県立秋田高等学校卒業、1966年 京都大学文学部卒業、68年 同大学院博士課程中退、東海大学文学部助教授、教授、2007年定年退任、名誉教授、神戸夙川学院大学学長。著作[編集]
単著[編集]
●﹃マヌ法典 ヒンドゥー教世界の原型﹄中公新書、1990年訳注[編集]
●﹃サンスクリット原典全訳 マヌ法典﹄中公文庫、1991年/改訂版・平凡社︿東洋文庫﹀2013年 ●﹃ヤージュニャヴァルキヤ法典﹄ 井狩弥介共訳注、平凡社︿東洋文庫﹀、2002年論文[編集]
●﹁イギリス統治下におけるヒンドゥー法整備と問題の所在 -近古ヒンドゥー法典に見られる法解釈の基本姿勢-﹂﹃RINDAS伝統思想シリーズ6﹄龍谷大学現代インド研究センター 京都、2011年 ●﹁ブラーフマニズム社会の形成﹂﹃文明50号﹄、東海大学文明研究所 ●﹁法典において見られる人間観﹂。前田専学編﹃東洋における人間観﹄東京大学出版会 ●﹁法典の成立とその思想﹂﹃インド思想Ⅰ 岩波講座・東洋思想 第5巻﹄岩波書店、1988年 ●﹁世界創造説とマヌ・スムリティ 第一章の意義について﹂﹃足利惇氏[2]博士喜寿記念オリエント学インド学論集﹄︵日本オリエント学会︶国書刊行会 1978年。脚注[編集]
参考文献[編集]
- 渡瀬信之 『マヌ法典:ヒンドゥー教世界の原型』 中公新書:東京 1990年
- 渡瀬信之訳注 『サンスクリット原典全訳 マヌ法典』 中公文庫:東京 1991年
- 渡瀬信之・井狩弥介訳注 『ヤージュニャヴァルキヤ法典』 平凡社東洋文庫:東京 2002年
- 京都新聞朝刊(2008年4月3日(木)付、22面)「天橋立観光協と神戸夙川学院大が協定」、京都新聞社