田中邸のムク
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田中邸のムク︵たなかていのムク︶は、大阪府枚方市にある大阪府指定天然記念物のムクノキ。
概要[編集]
昭和45年︵1970︶に大阪府の天然記念物に指定された[1][2]。 高さ約21メートル、幹周は5.4メートル︵地上から1.3メートルの高さで計測︶で、根張りは東西16.4メートル、南北17.5メートルにもおよぶ[要出典]。2012年時点︵平成24︶で樹齢は約600~700年[2][3]と推定される。所在地は枚方市上之町[1]。歴史[編集]
河内枚方の鋳物師として1300年続いている[4]田中家のムクノキ︵椋の木︶。 田中家は、江戸時代も北河内︵現枚方市枚方上之町︶で唯一、正式に営業を許可された鋳物師︵いもじ︶であり、公家の真継家から﹁河内国左右惣官鋳物師﹂に任ぜられ、河内の鋳物師を統率する由緒ある鋳物師として認められていた[4]。田中家は、鍋・釜や渚院跡の梵鐘など[5]を製作しており、 このムクノキの葉を鋳物製品の研磨に使用したという[1]。脚注[編集]
(一)^ abc“田中邸のムク”. web.archive.org. 大阪府指定天然記念物. 大阪府 (2023年1月19日). 2023年1月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月26日閲覧。 “高台の北端に伸びやかに枝をひろげて立っている。淀川や京街道を行く旅人の目印になっていたそうで、また、ムクのざらついた葉を鋳物製品の磨きにも利用したという。日当たりもよく樹勢は良好である。”
(二)^ ab教育庁 文化財保護課 文化財企画グループ (2022年3月29日). “府指定の文化財一覧 記念物︵天然記念物︶”. web.archive.org. 大阪府. 2022年7月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月26日閲覧。
(三)^ 教育庁 文化財保護課 文化財企画グループ﹁75枚方田中邸のむく 府﹂﹃樹木・大阪府の天然記念物︵植物︶概要—冊子53-56﹄︵PDF︶大阪府︿大阪府指定天然記念物の個別解説﹀、2012年11月26日、48頁。 オリジナルの2021年9月16日時点におけるアーカイブ。"樹高 : 33m 幹周り : 5m 樹齢 : 600~700年 指定年 : 昭和45年2月20日 所在地 : 枚方市枚方上之町 交 通 : 京阪本線 ﹁枚方市﹂ 駅下車、 南西へ徒歩700m 田中家は代々、河内鋳物師で、鋳物工場の建築は市内王仁公園に移築されて、府指定文化財に指定されています。ざらざらとした葉は鋳物製品の研磨に使われており、田中家の生業と深い関わりがあります。丘の斜面頂部に高くそびえ、府内におけるこの種の巨樹の完全な形を示しているとともに、金属加工のシンボルとして存在します。"。
(四)^ ab“旧田中家鋳物民俗資料館”. 枚方市ホームページ. 枚方市 (2022年4月25日). 2023年1月18日閲覧。
(五)^ “古文書からみる枚方鋳物師::: 吉川邦子氏︵旧田中家鋳物民俗資料館学芸員︶”. web.archive.org. イベント情報 | 歴史講演会︵2018年2月24日︶. 枚方市観光協会 (2018年). 2021年6月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月26日閲覧。
外部リンク[編集]
- 枚方田中邸のむく-文化財キッズページ(枚方市)
- 大阪府指定天然記念物田中邸のムク -大阪府の文化財(大阪府)