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﹃茶色い狐の秘密﹄︵ちゃいろいきつねのひみつ、The Brown Fox Mystery ︶は、1948年に発表されたエラリー・クイーンの長編推理小説。エラリー・クイーン・ジュニア名義だが、日本ではエラリー・クイーン名義で翻訳・出版された[1]。。
作家エラリー・クイーンが児童向けに発表した作品であり[2]、ジュナの冒険シリーズ︵全8作︶の第5作目。舞台は主人公の住む村エデンボロを離れシルヴァー湖の避暑地。
あらすじ[編集]
ジュナはエラリイおばさんと友だちのトミーと避暑地にでかける。女友だちクララベルのいるシルヴァー湖では、釣り三昧の毎日で快適な休暇が待っている。ところが、湖の岸にある古い貯氷庫で、怪しい男たちの姿を見てから怪事件が続く。ベン船長の船が謎の火事に会い、おばさんの姿も見えなくなってしまう。
主な登場人物[編集]
●ジュナ - 主人公。
●チャンプ - ジュナの愛犬
●アニー・エラリイ - ジュナのおばさん。初老の婦人。ジュナと二人で暮らしている。
●トミー・ウィリアムズ - ジュナの友人。
●クララベル - シルヴァー湖の避暑地で暮らす少女。
●ベン船長 - モーターボートの持ち主。船を使った配送業を営む。
●スキャタリ - 雑貨屋の主人
●ウィニ - 雑貨屋の店員
●レム︵レイム︶・ブレイン - 製氷所を借りておがくずの販売を営む男。いつも魚釣りをしている変人。
●ジョーンズ - レムの仲間
●ボールドウィン - 同上
●アンディ - マッケルヴィ家の子供
●ドン - 同上
日本語訳[編集]
●﹃茶色い狐の秘密﹄︵福原麟太郎訳、早川書房、1958年/ハヤカワ文庫、都筑道夫解説、1978年︶ ISBN 978-4-15-060005-1
- ^ 早川書房「ハヤカワ文庫 JR5」(1978年)では「エラリイ・クイーン」と表記されている。
- ^ 実際には、サミュエル・ダフ・マッコイが執筆し、リーが監修で承認したのち出版。