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角隠し

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
角隠しを着けている花嫁



綿1

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  • 七十一番職人歌合』に記されている様に、室町時代の米売りや餅売りの女性たちは、桂包(かつらつつみ)または桂巻(かつらまき)と呼ばれる白い布を被っていた。これは頭部に商品を載せて運ぶ為、髪が商品を汚さない為、あるいは髪を汚さないようにする為等の目的があったと考えられる。この桂包または桂巻が起源になったとする説。
  • 隆房卿艶詞絵巻に描かれている様に、鎌倉時代以前より高貴な身分の女性が外出する際には、頭の上から身体をすっぽりと覆う被衣(かづき)と呼ばれる(うちぎ)あるいは薄い衣を袖を通さずに被っていた。室町時代になると、小袖の襟を前に下げた形で用いられる様になり、この被衣が起源になったとする説。
  • 浄土真宗において、寺を参る際に女性は髪の生え際(すみ)を隠すとされていた。これを「すみかくし」と言い、黒い布で頭を覆う形であったが、婚礼にも用いられるようになり、角隠しと呼ばれるようになったとする説。
  • 江戸時代後期に歌舞伎役者の格好を見た女性達が真似をし、広まったとする説。
綿帽子を被った花嫁

関連項目[編集]