謎の音階
表示
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/6/65/Enigmatic_scale_on_C.png/220px-Enigmatic_scale_on_C.png)
謎の音階︵なぞのおんかい、イタリア語:scala enigmatica︶とは、アドルフォ・クレシェンティーニによって1888年に発表された音階。音楽新聞﹁ミラノ音楽新報 Gazzetta musicale di Milano﹂に掲載された。ジュゼッペ・ヴェルディが﹁聖歌四篇︵4つの聖歌︶﹂の第1曲﹁アヴェ・マリア﹂に用いたことで知られる。
この音階は次の音列により構成されている。
●C, D♭, E, F#, G#, A#, B, C
ヴェルディは、この音階の発表の翌年に無伴奏混声4部合唱曲﹁アヴェ・マリア﹂を書き上げた。﹁4声に和声づけされた謎の音階 Scala enigmatica armonizzata a 4 voci﹂という副題がついている。まず、1小節目から16小節目にかけて、バスにより、C音から始まる、謎の音階の上行形と下行形が全音符で提示される。他の3パートはそれに和声をつけたかたちをとっている。次の16小節はアルトによって提示され、ついでテノール、ソプラノへと引き継がれる。
外部リンク[編集]
- 聖歌四篇の楽譜 - 国際楽譜ライブラリープロジェクト