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赤羽根 義章︵あかばね よしあき、1958年11月16日 - 2005年3月10日︶は、日本の国語学者。宇都宮大学教授。
愛媛県生まれ。宇都宮大学教育学部卒、同大学院教育学部修士課程修了。高校教諭、愛知教育大学助教授を経て、1996年より宇都宮大学助教授、2002年同教授に就任。
接続詞、助詞を主な研究テーマとし、数々の論文を発表した。大学時代の師である小池清治との共著もある。
2005年に46歳で死去する。同年10月﹁最終講義﹂が行われ、最後の門下生が遺稿︵﹁今を生きる﹂考︶を代読した。
●﹃最新国語II教授資料﹄︵教育出版、1989年︶共著︵十三 言語﹁日本語の自称詞﹂執筆︶
●﹃話題源 古文・漢文 文芸作品の舞台裏﹄︵東京法令出版、1991年︶共著︵物語三﹁源氏物語︶執筆︶
●﹃現代語 指導資料﹄︵尚学図書、1994年︶共著︵三﹁日本語の文法﹂、現代語への歩み﹂など、高校国語教科書の教授資料の執筆︶
●﹃ことばの知識百科﹄︵三省堂、1995年︶共著
●﹃日本語学キーワード事典﹄︵朝倉書店、1997年︶項目執筆
●﹃日本語大辞典﹄第二版全十三巻 ︵小学館、2000年〜2001年︶共著︵﹁語誌﹂執筆︶
●﹃日本語表現・文型事典﹄︵朝倉書店、2002年︶項目執筆
●﹃シリーズ︿日本語探求法﹀2 文法探求法﹄︵朝倉書店、2002年︶ 小池清治との共著
●﹁和歌﹂の共時的学習指導︵﹃月刊国語教育﹄第四巻第二号、1985年︶
●﹁注釈的成分﹂の位置づけと下位分類︵﹃国文学言語と文芸﹄第百号、1986年︶
●格序詞﹁に﹂と﹁で﹂について 〜文法指導の始点から〜︵﹃日本語学﹄第六巻第五号、1987年︶
●概観から読解・表現への古典指導 〜﹁桐壺﹂の巻をめぐって〜︵﹃月刊国語教育﹄第七巻第七号、1987年︶
●複文における﹁注釈的成分﹂〜前提文と注釈対象との関わりについて〜︵﹃宇大国語論究﹄創刊号、1989年︶
●時間的な様態と認定を表す副詞類︵﹃宇大国語研究﹄第二号、1990年︶
●移行期における言語指導 〜﹁現代語﹂にさきがけて〜︵﹃高校通信﹄第二六巻第七号、1992年︶
●とりたて詞と副詞 〜﹁たくさん﹂﹁すごく﹂﹁ちょっと﹂﹁少し﹂のとりたてについて〜︵﹃宇大国語研究﹄第四号、1992年︶
●接続詞﹁でも﹂﹁それでも﹂﹁ところが﹂﹁それどころか﹂をめぐって︵﹃詞林﹄第三号、1992年︶
●注釈の接続詞に関する一考察 〜﹁可能性﹂をめぐって〜 ︵﹃多々良鎮男先生傘寿記念論文集﹄、1993年︶
●﹁国語I﹂における言語指導 〜﹁現代語﹂との関連指導をめぐって〜︵﹃愛知教育大学教科教育センター研究報告﹄第一七号、1993年︶
●﹁生起相修飾成分﹂の分類試論 〜生起に関わる時間量が小さい類〜︵﹃国文学言語と文芸﹄第一〇九号、1993年︶
●擬情語の意味機能 〜﹁擬情語+する、している﹂をめぐって〜︵﹃宇大国語論究﹄第五号︶、1993年︶
●とりたて詞からみた﹁今﹂︵﹃愛知教育大学研究報告︵人文科学︶﹄第四三集︶、1994年︶
●とりたて詞と序列副詞︵﹃宇大国語論究﹄第六号、1994年︶
●注釈の接続詞に関する一考察 〜対話における機能について〜︵﹃愛知教育大学研究報告︵人文科学︶﹄第四四集、1995年︶
●選択の接続詞に関する一考察 〜﹁可能性﹂をめぐって〜︵﹃愛知教育大学研究報告︵人文科学︶﹄第四五集﹄、1996年︶
●逆接の接続詞の意味用法 〜前件と後件のムードとの関わりから〜︵﹃新しい国語教育の基層﹄、1996年︶
●芥川作品の逆接系接続詞︵﹃石井文夫教授退官記念論文集﹄、1997年︶
●接続助詞と接続語 〜﹁ソウスルナラ、ソレナラ、ダッタナラ、ナラ﹂〜︵﹃宇都宮大学教育学部紀要﹄第四八号、1998年︶
●漱石の口語についての一考察︵﹃宇都宮大学教育学部紀要﹄第五〇号、2000年︶
●逆接の接続形式﹁ところが﹂︵﹃宇大国語論究﹄第一二号、2001年︶
●接続助詞の形態と対応する接続語 〜﹁けれども、そうするけれども、だけれども﹂﹁が、そうするが、だが﹂﹁それが﹂〜︵﹃宇都宮大学教育学部紀要﹄第五一号、2001年︶
●﹁あいにくですが﹂と﹁せっかくですが﹂︵﹃宇大国語論究﹄第一三号、2002年︶
●注釈の接続詞の意味用法︵﹃宇都宮大学教育学部紀要﹄第五三号、2003年︶
●夏目漱石 〜﹁において﹂の用法〜︵﹃日本語学﹄九月臨時増刊号﹃近代日本語研究﹄、2004年︶
●﹁今を生きる﹂考︵﹃宇大国語論究﹄第一五号、2004年︶
学会発表[編集]
●﹁注釈的成分の﹂研究〜﹁注釈的成分﹂の位置づけと下位分類〜︵国語学会、1986年5月︶
●﹁生起相修飾成分﹂の分類試論〜生起に関わる時間量が小さい類〜︵国語学会、1992年5月︶
●とりたて詞と副詞〜テンス・アスペクトの副詞について〜︵日本語文法談話会、1992年12月︶
●接続詞と接続助詞︵中部日本・日本語学研究会第一〇回記念シンポジウム、1995年5月︶
●接続助詞と接続語〜ナラ形式を中心に〜︵言語と文芸学会一月例会、1998年1月︶
参考文献[編集]
﹁赤羽根義章教授 略歴及び研究業績﹂︵﹁赤羽根義章教授﹃最終講義﹄﹂資料︶