趣味
趣味︵しゅみ︶は、以下の3つの意味を持つ。
(一)人間が自由時間に、好んで習慣的に繰り返しおこなう行為、事柄やその対象のこと。
(二)物の持つ味わい・おもむきを指し、それを観賞しうる能力をもさす。調度品など品物を選定する場合の美意識や審美眼などに対して﹁趣味がよい / わるい﹂などと評価する時の趣味はこちらの意味である。→#美学用語の﹁趣味﹂
(三)人間が熱中している、または詳しいカテゴリーのこと。
アマチュア[編集]
職業︵プロフェッショナル︶として成立している範囲の事柄を趣味︵ホビー︶でおこなう人は、アマチュアと呼ばれる。詳細は「アマチュア」を参照
英語のhobbyとの違い[編集]
英語のネイティブ・スピーカーの感覚では、"hobby"とは切手などのコレクションや園芸・美術などの活動を継続するような﹁向上心をもちながら、ひとりで長期にわたって打ち込んできた活動﹂というニュアンスがあり、自分が好きで習慣的に繰り返しおこなう行為、事柄として日本人が﹁趣味﹂としてあげる﹁読書﹂﹁映画鑑賞﹂﹁スポーツ﹂などは"hobby"に含まれない[1]。
美学用語の﹁趣味﹂[編集]
美学の文脈で﹁趣味﹂という場合、対応する英語は "hobby" ではなく "taste" である[2][3]。詳細は「en:Taste (sociology)」および「判断力批判」を参照
趣味者[編集]
趣味者︵英: hobbyist︶は、長きにわたり熱中度が高い趣味活動をする者に言われることが多い。特に鉄道趣味者や共産趣味者が趣味者と呼ばれることが多く、単に趣味者︵英: the hobbyist︶と言われるといずれかの確率が高い。
健康影響[編集]
趣味が多い人では、全循環器疾患︵虚血性心疾患・脳卒中︶の発症リスクが低い[4]。脚注[編集]
(一)^ Kathryn A. Craft 著、里中哲彦 訳﹃日本人の9割が知らない英語の常識181﹄筑摩書房︿ちくま新書﹀、2018年、24頁。ISBN 9784480071330。
(二)^ “趣味 | 現代美術用語辞典ver.2.0”. 大日本印刷. 2020年10月3日閲覧。
(三)^ 多田蔵人﹁﹁趣味﹂︵Taste︶とは何か─近代の﹁好古﹂﹂﹃好古趣味の歴史: 江戸東京からたどる﹄文学通信、2020年。ISBN 978-4909658296。
(四)^ 趣味と循環器疾患発症リスクとの関連、JPHC Study 多目的コホート研究、 独立行政法人国立がん研究センター