鄭光祖
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鄭光祖 | |
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出身地: | 平陽路襄陵県 |
各種表記 | |
繁体字: | 鄭光祖 |
簡体字: | 郑光祖 |
拼音: | Zhèng Guāngzǔ |
和名表記: | てい こうそ |
発音転記: | ジョン・グアンズー |
鄭 光祖︵てい こうそ︶は、元曲の作者。字の徳輝でも知られる。代表作に﹃倩女離魂﹄などがある。
関漢卿・白仁甫・馬致遠と並ぶ元曲四大家のひとりであるが、他の3人が元朝初期︵王国維のいう第1期︶の作家であるのに対して、鄭光祖は元朝後期︵第2期︶に属する[1]。
略歴[編集]
﹃録鬼簿﹄巻下によると、平陽路襄陵県︵現在の山西省臨汾市襄汾県︶の人で、杭州路吏であった。没後、西湖の霊芝寺で火葬にされた。作品[編集]
鄭光祖の雑劇は8種が現存するが、﹃倩女離魂﹄がもっとも有名である。﹃元曲選﹄には以下の3種を収める。 ●倩女離魂 - 科挙試験に女性の生霊がついていく話。唐代の伝奇小説﹃離魂記﹄をもとにする。 ●王粲登楼 - 王粲が不遇をかこって詩を詠んだことを題材にした劇。 ●㑳梅香︵翰林風月︶- 侍女が自分の仕える女性とその意中の男性の間を取りもつ話。﹃西廂記﹄の模倣作。 ほかに﹃元刊雑劇三十種﹄に﹁周公輔成王摂政﹂を、﹃孤本元明雑劇﹄に﹁伊尹耕莘﹂﹁智勇定斉︵無塩破環︶﹂﹁三戦呂布﹂﹁老君堂﹂の4種を収める︵﹃脈望館鈔校本古今雑劇﹄にも収めるが、﹁老君堂﹂は無名氏の作とする[2]︶。脚注[編集]
- ^ 王国維(1915)『宋元戯曲史』9.元劇之時地
- ^ 脈望館鈔校本古今雑劇, The Chinese Collections, Cambridge University Library