黄金律
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黄金律︵おうごんりつ、英: Golden Rule︶は、多くの宗教、道徳や哲学で見出される﹁他人から自分にしてもらいたいと思うような行為を人に対してせよ﹂という内容の倫理学的言明である。現代の欧米において﹁黄金律﹂と呼ばれるものは、イエス・キリストの﹁為せ﹂という言葉を引用していることが多い。
また、黄金律の派生として、白銀律︵Silver Rule。﹁自分がされたくないことを人にしてはいけない﹂︶や白金律︵Platinum Rule。﹁人があなたからしてもらいたいと思っていることを人にしなさい﹂。気配り、気遣い︶といったものがある[1]。黄金律以外の派生系の方は、マゾヒストや自爆犯、人による感覚の違いなどを想定して、黄金律が行き詰まる場合の先手を打って考えられたものである[1]。
例[編集]
イエス・キリスト人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい︵﹃マタイによる福音書﹄7章12節,﹃ルカによる福音書﹄6章31節︶ 孔子
己の欲せざるところ、他に施すことなかれ︵﹃論語﹄巻第八衛霊公第十五 二十四︶ ユダヤ教
あなたにとって好ましくないことをあなたの隣人に対してするな。︵ダビデの末裔を称したファリサイ派のラビ、ヒルレルの言葉︶、
自分
が嫌なことは、ほかのだれにもしてはならない︵﹃トビト記﹄4章15節︶ ヒンドゥー教
人が他人からしてもらいたくないと思ういかなることも他人にしては
いけない︵﹃マハーバーラタ﹄5:15:17︶ イスラム教
自分が人から危害を受けたくなければ、誰にも危害を加えないことで
ある。(ムハンマドの遺言) 文学者 戯曲家のジョージ・バーナード・ショーは
黄金律というのはないとい
うのが黄金律だ"the golden rule is that there are no golden rules".といい、別の
人にしてもらいたいと思うことは人にしてはならない。人の好み
というのは同じではないからである"Do not do unto others as you would that they should do unto you. Their tastes may not be the same" (Maxims for Revolutionists; 1903). という言葉を残している。
科学における黄金律[編集]
公平感と黄金律が神経的基盤を持つことを示唆する研究がある[要出典]。また互恵的利他主義とゲーム理論は黄金律がどのようにして進化しうるかを説明する。脚注[編集]
- ^ a b スティーブン・ピンカー 著、橘明美,坂田雪子 訳『21世紀の啓蒙 下:理性、科学、ヒューマニズム、進歩』草思社、2019年、341-342頁。ISBN 978-4794224224。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 主な宗教に共通する価値観 - ウェイバックマシン(2007年11月29日アーカイブ分)(リンク切れ)
- 日本キリスト教団 佐世保教会