ピクサス
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(PIXUSから転送)
ピクサス(PIXUS)は、キヤノンが発売している家庭用インクジェットプリンターのブランドである。
ピクサス 560i
BJ S520
WonderBJ︵ワンダービージェイ︶シリーズは、インクジェット方式を採用したシリアルプリンター。キヤノン主力商品のひとつであったが、2001年冬モデルより、PIXUS︵ピクサス︶というブランド名が付き、2004年冬モデルより、BJの冠を廃しPIXUSとブランド名のみの表記になる︵輸出向けではPIXMA︵ピクシマ︶の名称を使用︶。
概要[編集]
日本トップシェアを誇る製品で、エプソンのカラリオと激しい競争を展開している。カラリオがインク射出にピエゾ方式を採用しているのに対し、ピクサスはバブルジェット︵サーマル︶方式を使用している。 家庭用カラープリンタ黎明期には圧倒的なシェアを確保していたが、1997年にエプソンが写真印刷に重点を置いたプリンタを発売するとシェアが逆転される。その後、数年間は搭載した技術を次モデルでは搭載しなくなるなど商品開発の点で迷走が見られたが、2002年ごろからいわゆる﹁フォトインク﹂を搭載しなくとも﹁写真画質﹂を実現できるプリンタが登場するとシェアを伸ばし、2000年代後半からは両社の日本国内でのシェアは伯仲状態となっている。エプソンとは対照的に、写真と文書のそれぞれに求められる高画質を両立させており、普通紙への印刷に向いた顔料ブラックインクを全機種に搭載しているほか、上位機種ではブラックインクは顔料と染料︵写真印刷に向く︶の両方を搭載しており、2010年頃のモデルでは﹁W黒﹂としてPRしていたこともあった。PROシリーズでは全色が顔料インクという機種も存在する。 2007年以降、ラインナップは複合機が主流になっており、家庭用のA4複合機︵MP/MG/TSシリーズ︶は2016年3月をもって販売を終了した家庭用複写機﹁ファミリーコピア﹂の後継モデルを事実上兼ねている。WonderBJ[編集]
Exif PrintとPIMの確執[編集]
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2001年春モデルにエプソンが先行して、プリンターにてデジタルカメラの色情報を取り扱うPIM(PrintImageMatching)を搭載する。これにより、デジタルカメラのフォーマットにてエプソンのクローズド規格がデファクトスタンダード(事実上の標準)になることを怖れたキヤノンは、デジタルカメラ側から新たな規格Exifのバージョンアップを各社に呼びかけている。
この規格立案にエプソンも応じており、賛同企業として名を連ねていた時期もあったが、その先に発表になるPIM IIは次世代Exifに吸収された形で発表される直前に御破算になっている。結果、2003年春にPIM IIを発表。時を同じくしてExif 2.2︵愛称︶を発表している。
エプソン側が提案するデジタルカメラ画像を記録する規格と、Exif 2.2が提供する規格には本質的に違いがあり、エプソン側はプリンタ側からの視点が多く盛り込まれており、色指定などプリンタに左右されない色表現、sRGBに束縛されない色空間などが多数あった。一方、Exif 2.2はデジタルカメラ産業が中心となっている規格で、タグ︵記録情報︶の種類など、エプソンが望んだものの多くが削除され、プリンタ側の自由度が大幅に増している。
なお、Exif 2.2自体はエプソンも対応しており、規格争いについてはエプソン側の事実上の撤退により、現在ではExif 2.2が標準的に使われている。また、現在ではバージョンがアップされており、記録メディアにおける保存場所やファイル指定、色空間の追加(Adobe RGB)など、時代にあった拡張がおこなわれている。
VIVID[編集]
2001年冬モデルより採用された、キヤノンデジタルフォトカラーのひとつ。プリンターが持つ広い色の再現幅を目一杯活用し、sRGBの制限に囚われない鮮やかな印刷を実現する為の機能。 プリンタードライバ、及び一部のソフトウェアにて対応し、既に販売されていた一部のプリンターでも活用することができる。PictBridge[編集]
デジタルカメラとプリンターを直接繋ぎ、パソコンを一切介さないでプリントする規格。2007年現在出まわっている多くのデジタルカメラ、及びプリンターに搭載されており、メーカーや機種を問わず簡単に印刷することが可能になっている。詳細は「PictBridge」を参照
プロフェッショナルフォトペーパー[編集]
BJ F850の販売にあわせて売り出された、キヤノン製インクジェット用写真用紙として最高級品に当たる。極めて高い光沢度を持ち、純正品として優れた品質の写真プリントを可能にしている。
ただし、過去に2度ほど品番を変えずに中身の変更を行っており、最新版では赤色が弱く出るため、それ以前の製品では各自調整をする必要がある。
1回目のマイナー変更は、F850発売の翌年、F870の発売と共におこなわれた。主な変更点は当時発売された高発色性、高耐退色性を持つBCI-6シリーズと一緒に、用紙側でも耐候性向上を詠っての変更。
現在の最新版である2回目の更新は、PIXUS 990i発売にあわせてのもので、100年プリントを詠うChromaLife100を可能にしたとしている。この時に、若干青色へ用紙の特性を傾けた為、それまでのプリンターで印刷すると青が強く発色される。
MP980
PIXUS MP980
前面給紙、自動両面印刷、4色+顔料ブラック+灰色搭載
最高解像度9600×2400dpi、最小インク滴サイズ1pl
有線LANインターフェース搭載 Bluetooth(オプション)
CCDスキャナ搭載、フィルムスキャン可能
そのほかの特徴‥新インクBCI-321インクに一新すると共に、グレーインクを搭載。キヤノン公表で、光沢ゴールド用紙で10%の色の再現領域を拡大。特に、レッド領域にて大幅に再現性を向上させている。また、グレーインクをコンシューマモデルで初めて採用し、グレー領域における、赤や黄色といった色転びを軽減させると共に、階調を効果的に制御させている。一方、ライトマゼンタ・ライトシアンは非搭載。
PIXUS MP630
PIXUS MP620
PIXUS MP540
PIXUS MX7600
PIXUS iP4600
PIXUS iP3600
PIXUS iP100
今期モデル全般的な特徴‥今期発売モデルを通して“ChromaLife100”を進化させて、“ChromaLife100+”と進化させている。特定の条件下で、アルバム保存の耐久を300年、耐光性40年など、大幅に強化されている。また、前年度よりもコンパクト化させることに熟慮しており、ひとまわり小さくなった機種が幾つか見受けられる。