どうも、お久しぶりです、あるいははじめまして。﹁KAI-YOU.net﹂編集部の吉田です。前回は、﹁陰茎アナライザ﹂という、その人の名前をもとにその人のモノのスペックを分析してくれるツールをご紹介しましたが、おかげさまで多くの方に読んでいただいたみたいでうれしい限りです。
モノの詳細なスペックを分析! 今話題の﹁陰●アナライザ﹂をやってもらってみた
︵http://kai-you.net/article/1228︶
そこで、今回も読者のみなさんに楽しんでいただけるようなポップを探していたところ、またもやネット上で話題になっている何やら非常にすごそうな記事を発見しました。
︵大至急︶HIPHOPに詳しい方教えて下さい。助けて下さい。
︵大至急︶HIPHOPに詳しい方教えて下さい。助けて下さい。
私は今年、24歳になる男の子です。半年前の私の誕生日に友達が合コンを開いてくれました。その時に出会った女性が今の彼女です。付き合いだして3か月が経って打ち解けてきた頃でしょうか?普段のデートでの何気ない会話で彼女は訳の分からない言葉を口にするようになりました。
例えば私が﹁そりゃ、命を懸ける気持ちですねー﹂っていうと彼女は﹁三文字で踏むねー﹂とか私が、彼女の笑いのツボを押さえた事を言うと﹁今の発言の面白さDJポメー級!!﹂とか彼女との約束を忘れてた時は﹁ポッドキャストに呼ばれなかったOKIの気持ちが分かるのかよ?﹂とか私が東京に友達と観光するときは﹁最先端か不確かな東京!!﹂とかです。
一番分からなかったのが、私が町内のマラソン大会で最後の3キロ地点でヘロヘロになって歩き出した時に彼女は﹁お前は、UMB2006の時のFORK VS 25時の影絵の時の影絵の8小節4回目か!!﹂です。いまだに意味不明です。そんな彼女を友達がクラブで見たそうです。
彼女はマイクを持ってステージの上でラップしていたそうです。友達が証拠にムービーを撮っていましたのでこの目で確認しました。
ここからが質問です。そのムービーで彼女がステージ上でラップしてるわけですが、全く理解できません。今から彼女のラップを書きますのでHIPHOPに詳しい方教えて下さい。※聞き取れる範囲で書きます。
﹁5本じゃ足りねぇ、緑のフィンガー、何でも真っ直ぐより癖のある右投げシンカー、クソッタレ安定のための貯金、よりも私はポチョムキン︵?︶、西野カナよりアンチザクノイチ︵?︶、AKBよりも小向美奈子、私は押尾から限度を学ぶ。YEAH!!
ファッキンバビロン!!イルなハスラー!!HIPHOPの辞書があるならば私にアンダーラインしときなヘッズ!!﹂
みんな一緒にフックを歌おう!!←これは叫んでた!!※たぶん次のフレーズからサビ
﹁前文取り消し私はまじめ!!白い粉とはお砂糖お塩!!緑の指とはヨモギだぜ!!料理で鍋を焦さない!!マイクアキラに胸焦がす!!大嫌いなスパンキング!!破かないでストッキング!!RIP私の羞恥心!!モモヒキ・綱引き・みなさんドン引き!!YEAH!!八号線!!私は一人で待ちぼうけ!!YEAH!!!﹂
一体どういう意味ですか?訳して下さい。私はこの動画を見てこう思いました。完全なるグロ動画です。
Yahoo!知恵袋からの引用、改行は筆者
これはどうやら2011年に、24歳の男の子によって、ネット上で利用者同士が知識や知恵を教えあうサービス﹁Yahoo!知恵袋﹂に投稿された質問のようです。簡単に言うと、﹁24歳の誕生日に出会った彼女が、付き合いだしてから3ヶ月後に訳の分からない言葉を口にするようになったので大至急助けてください﹂という内容。
すでにいくつか回答が出されていて、解決済みになっているのですが、この質問が最近になってネット上で話題になっているのです。ネット上の反応を見てみると、﹁ヤバイwwwwwwww﹂や﹁絶対大至急じゃないはずw﹂など非常に大きな盛り上がりを見せていることが分かります。
この長ったらしい文章を読んでも何が面白いのか、何を言っているのか全然分からない方もいるかと思うので、今回はぼくなりにこの質問の意味を解読してみました。
マジで半端ない!!!
彼女の笑いのツボを押さえた事を言うと﹁今の発言の面白さDJポメー級!!﹂
ここはおそらく、世界的に有名なアメリカのHIP HOPデュオ・Gang StarrのDJ Premier、通称プリモさんのことを指しているのではないかと考えられます。プリモさんは世界のHIP HOP界を代表するDJ/プロデューサー。声ネタなどでよく使われる﹁Premier﹂というフレーズが、﹁ポメー﹂と聞こえることからきてるものだと考えられます。
つまり要約すると﹁今の発言の面白さマジ半端ない!!﹂的な意味になります。ぼくもこんなツッコミをしてくれる彼女が欲しいものです。質問文では、丁寧に〝彼女の笑いのツボを押さえた〟と書かれてるあたりがぼく的にはツボでした。
ポッドキャストに呼ばれなかったOKIの気持ちが分かるのかよ?
ここは、2009年に起こったラッパー・SEEDAさんとOKIさんタッグと、HIP HOPグループ・TERIYAKI BOYZとのBEEFでの出来事を指していると考えられます。BEEFとは、いわゆるラッパー同士のディスり合いのようなもの。一方的なディスではなく、そこにアンサー︵ディスの返し︶が返ってくることでBEEFが始まります。
このSEEDA・OKIさんとTERIYAKI BOYZとのBEEFの詳しい経緯は省略しますが、問題は、両者の話し合いのために、TERIYAKI BOYZのVERBALさんが自身のポッドキャストでの対談をSEEDAさんに持ちかけたのですが、その際に、SEEDAさんだけを呼び、なぜかOKIさんは呼ばれなかったことにあります。それが先ほどのフレーズの元ネタであると考えられます。
オキさんをちゃんとOKIさんと表記してるあたりに好感を覚えました。以下の動画は、このBEEFの当事者でありながら、VERBALさんに話し合いの場に呼ばれなかったことから公開されたOKIさんによるDIS曲。なんとわずか3時間で製作されたみたいです。
質問者は相当なHIP HOPマニアか?
﹁最先端か不確かな東京!!﹂
ここはHIP HOPグループ・餓鬼レンジャーの楽曲﹁火ノ粉ヲ散ラス昇龍﹂のポチョムキンさんのバースのリリックの引用だと思います。
余談ながら、ポチョムキンさんは、2013年、﹁39度の とろけそうな日﹂というフレーズの﹁Sunny Day Sunday﹂という楽曲で有名な元センチメンタル・バスのボーカルのNATSUこと赤羽奈津代さんと結婚されたことが発表されました。
私が町内のマラソン大会で最後の3キロ地点でヘロヘロになって歩き出した時に彼女は﹁お前は、UMB2006の時のFORK VS 25時の影絵の時の影絵の8小節4回目か!!﹂
UMBとは﹁ULTIMATE MC BATTLE﹂のこと。簡単に言うと、即興でラップをするフリースタイルの頂点を極める大会のことです。
そのなかでも特に人気の高い2006年度の同大会における、ICE BAHNのFORKさんVS25時の影絵さんのMCバトルでの出来事。
バトル中の25時の影絵さんの8小節4回目のターン、かなり良い感じにFORKさんに巧みなラップを畳み掛け、フロアのテンションもグイグイと上がる最中、突如、燃料切れしてしまったのか、言葉を詰まらせてしまい、頭を抱えながら失速してしまった事態のことを指しているのだと考えられます。大会の年度とMCの名前、さらには何小節目で事態が起きたのかということまでしっかりと覚えてる質問者さんは相当すごいですね。
彼女のステージ上でのラップ
さて、質問文も後半戦に入りました。彼女がステージ上で披露したというラップのムービーから聞き取ったものが書かれているようですが、ヤケにしっかりと書かれています。
ここではちょいちょい危ない表現が出てくるので、ポップに簡単に要約していきます。まずはサビ前までの前半から。
﹁5本じゃ足りねぇ、緑のフィンガー、何でも真っ直ぐより癖のある右投げシンカー、クソッタレ安定のための貯金、よりも私はポチョムキン︵?︶、西野カナよりアンチザクノイチ︵?︶、AKBよりも小向美奈子、私は押尾から限度を学ぶ。YEAH!!
ファッキンバビロン!!イルなハスラー!!HIPHOPの辞書があるならば私にアンダーラインしときなヘッズ!!﹂
ポップ訳﹁私は先代から学んで警察に捕まらない程度にファンキーで悪いことをしてるぜ! YEAH!! 警察はフ○ック!私はヤバイ○人!シーンにおいて、HIPHOPファンはみんな私をチェックしな!﹂
そして、後半のサビ部分からは打って変わって……
﹁前文取り消し私はまじめ!!白い粉とはお砂糖お塩!!緑の指とはヨモギだぜ!!料理で鍋を焦さない!!マイクアキラに胸焦がす!!大嫌いなスパンキング!!破かないでストッキング!!RIP私の羞恥心!!モモヒキ・綱引き・みなさんドン引き!!YEAH!!八号線!!私は一人で待ちぼうけ!!YEAH!!!﹂
ポップ訳﹁前言撤回、私は真面目。バイバイ私の羞恥心、ももひき・綱引き、こんなこと言う私にみなさんドン引きYEAH!!! 環八で私は一人で待ちぼうけ!!! YEAH!!!﹂
後半はちょっとぼくもよく分かりませんでしたが、大体こんな感じでしょうか。HIP HOPに詳しくないぼくが、ぼくなりにいろいろ調べて解釈してみました。是非、この知恵袋を読む際の参考にしていただければ幸いです。それではみなさんさようなら。ピース!!!
KAI-YOU編集者。1991年大阪生まれ。 企画、編集、取材、文章を書いたり、時々ニコニコ生放送でゲーム実況主として配信を行い、現在では放送の度にたまに10,000来場者数を越えるなど、インターネット上に少なくない数のファンを持つ。KREVAの新譜﹁嘘と煩悩﹂が楽しみ。
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