デジタル大辞泉 「かい」の意味・読み・例文・類語 か‐い[終助] ﹇終助﹈︽終助詞﹁か﹂+終助詞﹁い﹂から︾文末にくる種々の語に付く。 1 ︵親しみをもって︶疑問・反問・確かめの意を表す。﹁おや、雷かい﹂﹁そんなことでいいのかい﹂ 2 反語の意を表す。﹁そんなに簡単にできるもんかい﹂ 3 強く相手を促す意を表す。﹁つべこべ言わずいますぐ返事をしてくれんかい﹂ 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「かい」の意味・読み・例文・類語 か‐い (一)〘 終助詞 〙 ( 疑問の助詞﹁か﹂に感動の終助詞﹁い﹂の付いた語 ) (二)① ( 多く親しみの気持をこめて ) 疑って相手に尋ねたり、確かめたりする気持を表わす。 (一)[初出の実例]﹁わりゃ銭があるかイ﹂(出典‥洒落本・郭中奇譚︵1769︶掃臭夜話) (三)② 反語を表わす。 (一)[初出の実例]﹁見棄てないものが嫁に帰(ゆ)くかい﹂(出典‥金色夜叉︵1897‐98︶︿尾崎紅葉﹀前) (四)③ 強く相手を促す意を表わす。 (一)[初出の実例]﹁庄兵衛どん一寸(ちょと)橋詰まで出てもらをかいトいふとの﹂(出典‥滑稽本・浮世床︵1813‐23︶初) かい (一)〘 名詞 〙 ( 戒具の﹁戒﹂か、あるいは、同型の二個がつながっていることから﹁貝﹂を連想したものか ) 手錠をいう、盗人仲間の隠語。︹隠語輯覧︵1915︶︺ (一)[初出の実例]﹁カイ︵手錠︶をはめられて、俺は自動車に乗せられた﹂(出典‥いやな感じ︵1960‐63︶︿高見順﹀二) かい (一)〘 副詞 〙 体言、動詞にかかって、時間、距離の短いさま、労力の少ないさまなどを表わす。つい。ちょっと。 (一)[初出の実例]﹁山二つ三つ越ての恋はあんまり腹も立まい。今日の首尾程よい事なし。かいつい物言ふ内に埒明くる事よ﹂(出典‥浮世草子・新色五巻書︵1698︶二) かい 〘 名詞 〙 桶(おけ)。[初出の実例]「桶 をけ〈略〉豊州及肥前佐賀にて、かいといふ」(出典:物類称呼(1775)四) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「かい」の読み・字形・画数・意味 【彝】かい 六彝(りくい)のひとつ。彝は祭器。古代の祭祀に用いた酒器のひとつ。︹周礼、春官、司尊彝︺秋の嘗(しゃう)、の烝(じょう)︵ともに季節の祖祭︶、(そそ)ぐに彝・彝を用ふ。 字通﹁﹂の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報