ソ連の小説家。十月革命(ロシア革命)後の内戦に参加し、モスクワ大学経済学部に学んでから文筆活動を開始。「峠(ペレワール)」グループの指導者の一人で、『詩人』(1928)、『心』(1928)、『乳』(1930)などの中編でソビエト建設期の現実を描出した。『乳』は、富農を同情を込めて描いたとして激論の的となった。血の粛清の犠牲となり、1956年名誉回復。
[水野忠夫]
オデッサ生れのソ連邦の作家。ソ連の1920年代の風俗を描いた風刺小説《公金横領者》(1926)が,初期の代表作である。30年代にはいると社会主義建設をたたえて《時よ,進め!》(1932)を書くが,さらに作風を転じて《孤帆は白む》(1936)に始まる青少年向きの四部作《黒海の波》(1936-61)と取り組んだ。晩年にもなお,断片を重ね合わせる前衛的な手法によって《聖なる井戸》(1966),《忘れ草》(1967),《わがダイヤモンドの冠》(1978)などの意欲的な作品を発表した。文芸誌《青春》の初代編集長(1955-62)として若手作家を育てた業績も大きい。
執筆者:沼野 充義
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