カルト(読み)かると(英語表記)cult

翻訳|cult

デジタル大辞泉 「カルト」の意味・読み・例文・類語

カルト(cult)

宗教的崇拝。転じて、ある集団が示す熱烈な支持。

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精選版 日本国語大辞典 「カルト」の意味・読み・例文・類語

カルト

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] cult )
  2. 祭礼儀式。
  3. ある人、事物に対する熱狂的崇拝。また、そのような人々の集団。特に、少数で組織される狂信的宗教集団。転じて、邪教の意でも用いられる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「カルト」の意味・わかりやすい解説

カルト
かると
cult


churchsect

 2000

 

 196919789001993FBI70

 1986617199573200020032008Aleph()

 

19971997西 1988

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改訂新版 世界大百科事典 「カルト」の意味・わかりやすい解説

カルト
cult


Charles Manson︿Sharon Tate196989Jim Jones︿People's Temple900197811183000300

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知恵蔵 「カルト」の解説

カルト

 
cultus使19692111970(deprogrammer)  
( 西  2007)
 

カルト

過激な新興宗教団体。全米で2000以上あり、「救世主」を名乗る教祖を頂いた熱狂的信者の閉鎖的集団、という性格が強い。マインド・コントロールによる信者獲得、教祖への絶対服従などで、様々な社会問題、家庭問題を引き起こす。米国でカルト問題が大きく浮上してくるのは、「ファミリー」と名乗るカルト集団による、1969年のいわゆるシャロン・テート事件あたりからで、78年には南米ガイアナの密林で「人民寺院」信者900人以上が集団自殺した人民寺院事件が起きた。80年代後半以降の、移民の増加、家族の崩壊、貧富差の拡大などによる社会構造の急激な変化は、疎外された者たちが互いを求め合い、カリスマ的指導者に絶対服従する傾向を助長したといえる。93年2月、デビッド・コレシュを指導者とし、狂信的な終末論で知られる新興宗教団体ブランチ・デビディアンは、テキサス州ウェイコ郊外で捜査当局と多数の死傷者を出す銃撃戦を演じて武装籠城(ろうじょう)。FBIによる強制排除に際し、72人が放火により集団自殺して、カルトの危険性を改めて印象付けた。97年3月には、ヘブンズ・ゲート(天国への門)と呼ばれるカルトが、カリフォルニア州サンディエゴで「すい星接近に合わせて」集団自殺し、死者39人を出した。70年代末から80年代にかけて、市民レベルでカルトを監視する動きも活発になり、カルト・アウェアネス・ネットワーク(CAN:Cult Awareness Network)、アメリカ家族協会(AFF:American Family Foundation)などの非営利組織(NPO)が生まれた。

(井上健 東京大学大学院総合文化研究科教授 / 2007年)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カルト」の意味・わかりやすい解説

カルト
cult

祭儀,儀式,崇拝を意味することばが転じて,特定の人物・事物を熱狂的に崇拝,礼賛すること。または,そうした行動をとる集団や教団をさす。アメリカ合衆国では,1969年のチャールズ・マンソンとマンソン・ファミリーのメンバーによる女優シャロン・テートらの虐殺事件,1978年に起こったジム・ジョーンズの教団「人民寺院」の集団自殺事件など,カルトがからんだ陰惨な事件が相次いだ。日本でも,オウム真理教による 1994年の松本サリン事件,1995年の地下鉄サリン事件など,カルトが否定的にとらえられるきっかけとなった事件が発生した。

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世界大百科事典(旧版)内のカルトの言及

【礼拝】より


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※「カルト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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