モルモン教(読み)モルモンキョウ(英語表記)Mormons

デジタル大辞泉 「モルモン教」の意味・読み・例文・類語

モルモン‐きょう〔‐ケウ〕【モルモン教】

 
Mormonism18301890  

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精選版 日本国語大辞典 「モルモン教」の意味・読み・例文・類語

モルモン‐きょう‥ケウ【モルモン教】

 

(一)   ( [] Mormonism  ) ==1881
 

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「モルモン教」の意味・わかりやすい解説

モルモン教
もるもんきょう
Mormons
Mormonism


1830使1830()The Book of MormonThe Church of Christ1838The Church of Jesus Christ of Latter-day Saints2The Reorganized Church of Jesus Christ of Latter-Day Saints

 1890()180177

 調

 199019955002



19811992Klaus J. HansenMormonism and the American Experience1981, University of Chicago PressJan ShippsMormonismThe Story of a New Religious Tradition1985, Illinois University Press

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改訂新版 世界大百科事典 「モルモン教」の意味・わかりやすい解説

モルモン教 (モルモンきょう)
Mormons

〈末日聖徒イエス・キリスト教会Church of Jesus Christ of Latter-Day Saints〉の俗称。1830年スミスJoseph Smith(1805-44)によって創立された。スミスが発見したとされるアメリカ大陸の古代住民に神から与えられた《モルモン経》を旧新約聖書とならぶ経典として重要視し,シオン(神の国)がアメリカ大陸に樹立されることを信じる。ニューヨーク州で始まったが迫害を受けてオハイオ,ミズーリ,イリノイなどを経て,47年ついに安住地ユタに入り,ソルト・レーク・シティを中心に,殺されたスミスの後継者B.ヤングの指導のもとに独特な共同体を建設した。とくにその多妻結婚制度で有名であるが,90年に連邦政府の勧めによりこの制度は廃止された。正統的キリスト教からは異端とみなされているが,社会的にはキリスト教の一派として認められており,20世紀初頭には数十万であった会員数は,現在では400万(1980)を超す大宗派となり,日本を含む世界各国に宣教師を送っている。
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百科事典マイペディア 「モルモン教」の意味・わかりやすい解説

モルモン教【モルモンきょう】

〈末日聖徒イエス・キリスト教会Church of Jesus Christ of Latter-Day Saints〉の通称。米国のスミスJoseph Smith〔1805-1844〕が創始したプロテスタントの一派。聖書のほか《モルモン経》を聖典とし,シオン(神の国)がアメリカに建てられると信じる。初期には一夫多妻制で知られ,本拠地は迫害のため転々としたが,1847年以来ユタ州のソルト・レーク・シティに本部を置き,信徒数400万人を超える。
→関連項目オグデンビンガムプエブロユタ[州]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モルモン教」の意味・わかりやすい解説

モルモン教
モルモンきょう
Mormonism

1830年アメリカの J.スミスが創始した新宗派。正式には「末日聖徒イエス・キリスト教会」 Church of Jesus Christ of Latter-Day Saintsという。神によってアメリカ大陸の古代住民に与えられたといわれる預言の書『モルモン書』 The Book of Mormonを聖書に次ぐ聖典とする。その教義は,自己の教会だけの正統性の主張,永遠に分離した位格から成る三位三体の信仰,世界の末日まで繰返し行われる啓示への信仰などを特色とする。創設当初は一夫多妻を教義としていた (1890廃止) ほか,禁酒運動など,時代の風潮に対処する特色ある教えを展開。教会設立当初は社会通念にふれる行動が多く,各地で迫害を受け,スミスも 44年暴徒に殺された。スミスの後継者 B.ヤング (1801~77) は信徒だけの新しい天地を開くため,ロッキー山脈を越えてグレートソルト湖渓谷の未開墾の地に町をつくり (現在のソルトレークシティー,信徒は「新シオン」と呼ぶ) ,ここを中心に活発な布教活動を開始した。世界各地に教会を建て,会員数約 1000万。

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旺文社世界史事典 三訂版 「モルモン教」の解説

モルモン教
モルモンきょう
Mormon

1830年,アメリカのジョゼフ=スミスが創始したキリスト教の一派
正式な名称は末日聖教徒イエス=キリスト教会(Church of Jesus Christ of Latterday Saints)。ユダヤ教の影響を受けた特異な教義をもつプロテスタントの分派ゆえに迫害をうけ,スミスの死後,後継者ブリガム=ヤングに率いられて,現在のユタ州に定着。同州の人口の80%を信徒としている。

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世界大百科事典(旧版)内のモルモン教の言及

【スミス】より

モルモン教(正称は末日聖徒イエス・キリスト教会)の開祖。1820年以後啓示を受け,これを《モルモン経Book of Mormon》として出版,同時に教会を組織した(1830)。…

【ソルト・レーク・シティ】より

…人口17万2000(1994),大都市域人口113万(1992)で,同州人口の約55%に当たる。1847年東部から来たモルモン教徒がグレート・ソルト湖の南東約25kmの地点に定住し,町の礎を築いた。周辺を山岳,荒野,塩湖などに囲まれ,駅馬車や大陸横断鉄道の重要な中継地となった。…

※「モルモン教」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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