翻訳|calendar
繊維,紙,プラスチックなどの仕上げ工程において,表面の平滑性を高めたり光沢をつけるために使用される装置。数本の鉄製ロールを組み合わせたもので,ロール間に製品を通して圧縮する。紙についてみると,抄紙機の乾燥工程から出てきた紙の表面は平滑度がそれほど高くないが,カレンダーを通すと紙中の微小な細孔が減少し,平滑性が高まる結果,印刷時の網点などの欠落が少なくなり印刷品質が向上する。当然,ロールの数が多いほど平滑性は増加するが,それに応じて紙厚は減少する。ロールは鋳造の際表面を急冷して作られるチルドロールで,表層は主成分の炭化鉄のほかにマンガン,硫黄,ケイ素,リン,クロムなどを含む。とくに強い光沢をつける場合には,上記鉄製ロールと綿ロールとを交互に積み重ねたスーパーカレンダーを使用する。
執筆者:臼田 誠人
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…本居宣長は《真暦考》で〈さて来経(きへ)といへば,すなはち年月日の経ゆくこと,……,暦をこよみとつけたるも来経読(けよみ)にて一日一日とつぎつぎに来経るを数へゆく由の名なり〉と別説をとなえている。ここで暦の意味を考えると,暦(アルマナックalmanac)は,日を記述するための基準としての暦(カレンダーcalendar)と,天象の予言書としての暦(エフェメリスephemeris)という異なった二つの目的をもつものが混同されていっしょに用いられていることがわかる。現在ふつうに使われている,いわゆるカレンダーは日を記述するためのものであり,天象については専門家の用いる天体暦が別に存在する。…
※「カレンダー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
タコノキ科の常緑高木。小笠原諸島に特産する。幹は直立して太い枝をまばらに斜上し,下部には多数の太い気根がある。葉は幹の頂上に密生し,長さ1〜2m,幅約7cmで,先は細くとがり,縁には鋭い鋸歯(きょし)...
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