クスノキ(読み)くすのき(英語表記)camphor tree

翻訳|camphor tree

改訂新版 世界大百科事典 「クスノキ」の意味・わかりやすい解説

クスノキ (樟)
camphor tree
Cinnamomum camphora(L.)Presl


25m80150cm40m58m23cm69cm34cm5mm46710mm35mm10.52

402000


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日本大百科全書(ニッポニカ) 「クスノキ」の意味・わかりやすい解説

クスノキ
くすのき / 樟
camphor tree
[学] Cinnamomum camphora (L.) J.Presl


APG20()6102()56()()1011西()250

 2018821

文化史

日本の照葉樹林の主要構成樹種で、『魏志倭人伝(ぎしわじんでん)』には日本の産木として、(だん)の名で最初に取り上げられている。『日本書紀』には櫲樟(よしょう)の名が船材として載るが、これにはクスノキ以外にタブノキだとする説もある。一般には漢名の樟も楠もクスノキとされるが、『大和本草(やまとほんぞう)』(1709)では、香りが強いのを樟(クスノキ)、弱いのを楠(イヌグス)として区別している。また中国では、楠はタブノキやそれと近縁のタイワンイヌグス属Phoebeの類のことをいう。

[湯浅浩史 2018年8月21日]


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世界大百科事典(旧版)内のクスノキの言及

【リュウノウジュ(竜脳樹)】より


5565m13m()7cm4.5cm2cm5530

【ナンジャモンジャ】より

…日本各地に〈ナンジャモンジャの木〉と名づけられた樹が知られている。それらは植物学的には特定の種を指すものではなく,その地方で正体がはっきりしない珍しい樹種につけられていることが多く,クスノキ,カツラ,バクチノキ,ヒトツバタゴなどがこの名で呼ばれていた。それらのうち代表的なものにヒトツバタゴがある。…

※「クスノキ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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