デジタル大辞泉 「セージ」の意味・読み・例文・類語 セージ(sage) シソ科の多年草サルビアのこと。葉を乾かして薬用としたので薬用サルビアともいい、香辛料として西洋料理に用いる。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「セージ」の意味・読み・例文・類語 セージ (一)〘 名詞 〙 ( [英語] sage ) シソ科の多年草。地中海地方原産で、広く欧米で栽培され、日本へは明治二〇年︵一八八七︶に移入された。高さ三〇~七〇センチメートル。茎には四稜あり、全体に白色の軟毛が密生する。葉は対生し、長さ二~五センチメートルの長楕円形。五~七月、茎の上部に唇形花を輪繖状(りんさんじょう)に多数生じる。花色は紫、青、白などで、花冠は長さ二センチメートルぐらい。葉を乾かして﹁サルフィア葉﹂と称して薬用とし、セージの名で香辛料に用いられる。また、観賞用に花壇などで栽培する。サルビア。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
改訂新版 世界大百科事典 「セージ」の意味・わかりやすい解説 セージsageSalvia officinalis L. 目次 伝承 シソ科の常緑多年草で,薬用サルビアとも呼ばれる。ヨーロッパ南部原産で,欧米では古くから家庭用ハーブ︵香草︶として栽植されている。ユーゴスラビア産が最上品とされる。高さ30~70cm,全草に白い軟毛が密生する。葉は長楕円形でしわがあり,有柄で対生。5~7月に茎頂および葉腋︵ようえき︶に紫,青,白色などの唇形花をつける。春または秋に播種︵はしゆ︶し,8月に葉を刈り取り,陰干しして蓄える。乾燥葉︵サルビア葉という︶は約2%の精油を含み,ピネン,シネオール,ボルネオールなどが主成分で芳香を発する。昔は薬用として,咽喉炎のうがい薬や胃腸炎の内服薬としたが,現在ではスパイス︵香辛料︶としての使用がほとんどである。乾燥した葉をソース,カレーなどに香味料として混ぜる。肉とくに豚肉料理にあうとされる。そのほかハム類の加工にも用いられる。干した葉は茶のようにして飲む習慣も古くからある。 執筆者‥星川 清親 伝承 中世ヨーロッパではセージが防腐・増血の効果を持つとされ,騎士たちは戦場で負傷してもこの煎じ汁を飲めば手足を切断されずにすむと信じたという。古代ローマ軍がイギリスに渡った際にも,この種をまきながら行軍したらしく,セージの茂る道はローマ兵の通過を示すといわれる。ディオスコリデスが︽薬物誌︾で悪臭と呼んだその香りは,一般には芳香とみなされる。この芳香は歯の病を防ぐ力があると考えられ,歯磨粉ができるまではセージで歯をこする習慣があった。花言葉は︿健康と長寿﹀︿尊敬と家庭的美徳﹀。 →サルビア 執筆者‥荒俣 宏 図-セージ 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
食の医学館 「セージ」の解説 セージ セージは、観賞用植物のサルビアと同じ仲間です。和名をヤクヨウサルビアというように、薬用ハーブとして古くから栽培されており、その高い効用から、中世のイギリスでは﹁長生きしたい者は、5月にセージを食べるべし﹂という諺(ことわざ)が生まれたほどでした。セージには、強い抗菌力をはじめ、末梢(まっしょう)血管の拡張、収斂(しゅうれん)、鎮痛、抗酸化、胆汁(たんじゅう)の分泌促進(ぶんぴつそくしん)といった働きがあります。このため、セージはかぜや消化不良などに効果を現すほか、老化の防止にも有効です。 ○外用としての使い方 ハーブティーで1日に2~3回うがいをすれば、口内炎(こうないえん)、のどの痛み止めにも役立ちます。 精油を入浴剤として使えば、筋肉の疲れが早くほぐれるとともに、神経痛、リウマチ、しもやけなどにも有効です。 ただし、含有成分のツヨンは作用が強いので、ハーブティーにしたときは、2週間を一応の目安として用いてください。 ︿肉の臭みや脂っこさを消す、ソーセージ作りの必需品﹀ ○食品としての使い方 セージの特徴は、樟脳(しょうのう)のような清涼感のある香りや、ヨモギのような青っぽい香り。そして、ほろにがさとともに、ほのかな渋みや辛みを感じさせる味わいです。 肉の臭みや脂(あぶら)っこさを消すのに効果があり、豚肉に合うので、ソーセージ作りには欠かせません。ちなみにソーセージの名はセージからきているといわれます。 このほか、ハンバーグなどの挽(ひ)き肉料理や内臓料理にもピッタリですし、サラダドレッシングの風味付けにもよく使われます。 出典 小学館食の医学館について 情報
百科事典マイペディア 「セージ」の意味・わかりやすい解説 セージ 薬用サルビアとも。サルビアの一種で,地中海沿岸地方原産のシソ科の多年草。高さ70cm内外,葉は長楕円形で全草に白い軟毛が密生する。5〜6月,紫色の唇形(しんけい)花を開く。香気があり,全草または葉を乾燥させたものを料理用,またソーセージなどの香味料として用いる。ヨーロッパではうがい薬など薬用として用いられることもある。実生(みしょう),株分けなどによってふやす。 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
栄養・生化学辞典 「セージ」の解説 セージ ﹇Salvia officinalis﹈.セイジ,サルビアともいう.シソ目シソ科アキノタムラソウ属の多年草で,つぼみができる前の葉を乾燥して香辛料として用いる.香辛料もセージとよぶ.精油はα-,β-ツヨン,カンファーなどが主成分. 出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報
デジタル大辞泉プラス 「セージ」の解説 セージ NHKの子供向けテレビ番組﹃すすめ!キッチン戦隊クックルン﹄︵2013年放送開始︶に登場するキャラクター。﹁キッチン戦隊クックルン﹂のメンバー。姉のリンゴ、妹のクミンと共に、悪の軍団ダークイーターズと戦う。演者は中尾壮位。 出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報