デジタル大辞泉 「ソームナートプル」の意味・読み・例文・類語 ソームナートプル(Somnathapur) インド南部、カルナータカ州の町。マイソールの東約30キロメートルに位置する。12世紀前半から14世紀前半にかけて同州南部を支配したホイサラ朝が建てた、ケーシャバ寺院があることで知られる。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
改訂新版 世界大百科事典 「ソームナートプル」の意味・わかりやすい解説 ソームナートプルSomnāthpur 南インド,カルナータカ州にある中世の都市。古名はソーマナータプラSomanāthapura。ホイサラ朝の高官ソーマナータが1268年かそれ以前に建立したケーシャバKeśava寺が現存する。この寺院はホイサラ朝が発展させた中間型のヒンドゥー教寺院の代表作で,方形の前殿の後方にそれを囲んで三つの本殿があり,壁面を水平に繊細な浮彫による装飾帯がとりまいている。神像や動物像のほかに叙事詩︽マハーバーラタ︾に取材する浮彫が重要である。 執筆者‥肥塚 隆 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
日本大百科全書(ニッポニカ) 「ソームナートプル」の意味・わかりやすい解説 ソームナートプルそーむなーとぷるSomnāthapur 南インドのマイソール東37キロメートルにある村。ホイサラ朝期︵1022~1342︶の典型的なホイサラ様式のヒンドゥー寺院ケーシャウァ寺院があるので有名。この様式の寺院は、星型の基壇の上に建ち、壁面の石には、あたかも金細工や象牙(ぞうげ)細工のようなみごとさで多数の彫刻が施されている。このケーシャウァ寺院は、ベルールのチェンナ・ケーシャウァ寺院、ハレービードのホイサレーシュウァラ寺院などとともに、今日に残る同様式寺院の代表的なものである。 ﹇上條安規子﹈ 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例