ハタハタ(読み)はたはた(英語表記)Japanese sandfish

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ハタハタ」の意味・わかりやすい解説

ハタハタ
はたはた / 鱩

Japanese sandfish
[学] Arctoscopus japonicus


沿沿沿()()()()5()()218921116()283424281()()100400

 320111211沿7823沿()沿沿5015020603.37.0160023001.53.0()7111102163181942030()()

 2021217

料理


()()()()

 ()3423()


民俗


()()



197719912002

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「ハタハタ」の意味・わかりやすい解説

ハタハタ (鰰/鱩)
sailfin sandfish
Arctoscopus japonicus

スズキ目ハタハタ科の寒流域にすむ海産魚。北太平洋に広く分布しているが,日本では宮城県および島根県以北の北日本に生息している。秋田では産卵のため接岸する11月ころよく雷が鳴るためカミナリウオと呼ぶ。新潟県高田・能生でシマアジ,鳥取でカハタ,シロハタなどと呼ぶ。体はやや細長く,側扁し,うろこや側線がない。体の背側は黄褐色で,不規則な黒褐色斑がある。腹部は白い。体長28cmに達する。水深100~400mの砂泥底にすんでいるが,産卵期の11~12月になると,大きな群れをつくり,水深数mの藻場に現れ,海藻などに卵塊を産みつける。産卵は早朝に行われる。卵は直径1.5~2.5mmで,淡紅色,淡緑色,または淡褐色をしており,卵膜が厚くて強い。産卵数は1腹約600~2300粒。約50日で孵化(ふか)し,5~8月には約5cmに成長し,沖合へ移動する。孵化後2年で約15cmに成長し,成熟する。橈脚(じようきやく)類(コペポーダ)や端脚類などの小型の甲殻類やイカなどを食べる。

 東北地方の日本海沿岸と北海道で漁獲が多い。かつては,産卵のため接岸した群れを建網などでとっていたが,近年は底引網などでの漁獲が多い。肉は白身でやや硬く,脂肪が多く,独特な風味がある。煮つけ,塩焼き,はたはたずし,干物などにする。卵はブリコと呼ばれ珍重されている。また,魚類などを長期間塩づけにしたものから出る汁を魚しょうゆというが,ハタハタでつくったものを秋田でしょっつるといい,なべ料理などに用いる。
執筆者:


出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

百科事典マイペディア 「ハタハタ」の意味・わかりやすい解説

ハタハタ

 
28cm100400mm沿()︿  

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

事典 日本の地域ブランド・名産品 「ハタハタ」の解説

ハタハタ[水産]
はたはた

 

鹿鹿()沿1992(4)3寿  

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハタハタ」の意味・わかりやすい解説

ハタハタ
Arctoscopus japonicus

 
 25cm5 ( )   

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル大辞泉プラス 「ハタハタ」の解説

ハタハタ

スズキ目ハタハタ科の魚。北海道から東北、山陰地方に分布する。秋田県でははたはたずし(塩漬けしたハタハタを米飯を漬けたもの)やしょっつる鍋(魚醤でハタハタや野菜を煮込んだ鍋料理)など古くから食される。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

栄養・生化学辞典 「ハタハタ」の解説

ハタハタ

 
 Arctoscopus japonicus1520cm  

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のハタハタの言及

【秋田[県]】より




 1112沿33m7m西

※「ハタハタ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

タコノキ

タコノキ科の常緑高木。小笠原諸島に特産する。幹は直立して太い枝をまばらに斜上し,下部には多数の太い気根がある。葉は幹の頂上に密生し,長さ1〜2m,幅約7cmで,先は細くとがり,縁には鋭い鋸歯(きょし)...

タコノキの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android