バルト神話(読み)バルトしんわ

改訂新版 世界大百科事典 「バルト神話」の意味・わかりやすい解説

バルト神話 (バルトしんわ)


12151613181920Krišjānis Barons1835-19233578918Latvju dainas61894-1915︿900

 

PerkūnasDievasDievsDeiwas︿︿︿deiwos︿姿Laima

 Saule︿︿

 MēnessAuseklis

 1416Romovo

 Zemes MātėŽėmyna︿

Haralds Biezais1909- 19721875Wilhelm Mannhard1831-801936Vyacheslav Vsevolodvich Ivanov1929- Vladimir Nikolaevich Toporov1928- Marija Gimbutas1921- 

1888100

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バルト神話」の意味・わかりやすい解説

バルト神話
バルトしんわ
Baltic mythology

リトアニア人,ラトビア人など,インド=ヨーロッパ語の一派のバルト語に属する言語を話す諸民族が,キリスト教に改宗する以前に所有していた神話。バルト神界の主神は,北欧神話のトルと酷似した雷神ペルクナスで,このほかに「天の父」と呼ばれる至高神があり,ギリシア神話のディオスクロイやインドのアシュビンなどを思わせる双子の息子をもつと考えられた。太陽と月は夫婦とみなされ,暁の明星も女神として尊崇された。ペルクナスに次いで最も重要であったのは,大地母神のゼミナで,彼女にはゼメパティスと呼ばれる兄弟があるとされた。ギリシア神話のモイライと似た運命の女神ライマは,産褥にある女性のために絹の敷布を織って寝床をおおい,生れてくる子の未来を予言すると信じられた。死者の国は,ラトビアでベルマテと呼ばれた恐ろしい女神の支配下にあるとされ,ラトビアではこのほか,火,水,海,森,野,風などもそれぞれの母神マテをもつと考えられた。

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