ミロン反応(読み)みろんはんのう(英語表記)Millon's reaction

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ミロン反応」の意味・わかりやすい解説

ミロン反応
みろんはんのう
Millon's reaction


Nicolas Auguste Eugène Millon18121867使殿6070β()-(3,4-)31尿

  20161118

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改訂新版 世界大百科事典 「ミロン反応」の意味・わかりやすい解説

ミロン反応 (ミロンはんのう)
Millon reaction


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化学辞典 第2版 「ミロン反応」の解説

ミロン反応
ミロンハンノウ
Millon's reaction

タンパク質の呈色反応の一つ.フェノール性ヒドロキシ基をもつアミノ酸であるチロシンやヒドロキシフェニルアラニンの検出・定量法.チロシンにミロン試薬(水銀を発煙硝酸に溶解したもの)を反応させるとニトロソフェノールの水銀錯塩が生成し,褐色を呈する.改良法として,硫酸水銀(Ⅱ)と亜硝酸ナトリウムで濃赤色(λmax 480 nm)に発色させる方法がある.反応はフェノールによるので,サリチル酸やチモールなども陽性である.NaCl,トリプトファンなどにより阻害される.臨床応用として尿中のフェノールの検出に用いられる.

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ミロン反応」の意味・わかりやすい解説

ミロン反応
ミロンはんのう
Millon reaction

蛋白質の呈色反応。フェノール性水酸基をもつチロシン,ジオキシフェニルアラニンなどが呈色に関係する。検体に硝酸水銀と亜硝酸を含む硝酸酸性溶液すなわちミロン試薬を加え,60~70℃に加温するか,室温に数十分間放置すると,赤色を呈する。この反応はフェノール化合物に共通なもので,蛋白質以外でも起る。遊離チロシンの比色定量に用いることもできる。

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栄養・生化学辞典 「ミロン反応」の解説

ミロン反応

 タンパク質やアミノ酸の検出反応.チロシンと水銀が反応して赤褐色の水銀錯塩を生成する反応を利用する.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報