ラテン語(読み)ラテンゴ(英語表記)Latin

翻訳|Latin

デジタル大辞泉 「ラテン語」の意味・読み・例文・類語

ラテン‐ご【ラテン語】

 
 

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精選版 日本国語大辞典 「ラテン語」の意味・読み・例文・類語

ラテン‐ご【ラテン語】

  1. 〘 名詞 〙 インド‐ヨーロッパ語族イタリック語派に属する、古代ローマ帝国の公用語。その文語である古典ラテン語は今日でも学術・宗教の用語として用いられており、民衆の口語であった俗ラテン語は帝国各地で独自に変遷して現在のロマンス諸語となった。〔物類品隲(1763)〕

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改訂新版 世界大百科事典 「ラテン語」の意味・わかりやすい解説

ラテン語 (ラテンご)
Latin


2西使︿姿

Latium1西5FaleriiFalisci

foied uino pipafo cra carebo.

hodie uinum bibam cras carebo.

︿

 foiedfo-diedhodieoggihoyaujourd'huihuiuinouinumvinovinovinwineWein

使compositioncom-positiocom-pono︿syn-taksissyn-tattōnegotiation︿︿negotiumnecotium︿︿︿a-scholiaacademiaacademychorusgymnasiumharmoniaharmonylyralyricuslyricmachinamachinemagicusmagicorchestraphilosophiaphilosophyrhythmusrhythmscholaschooltheatrumtheater

miles︿militarypersona︿personsatelles︿satelliteservus︿serveserviceurbs︿urbanMarcus Tullius CiceroGaius Julius CaesarC.GaiusCn.GnaeusΓCkgkgCkg便CkCIGg

Classical Latin1

dominus︿/dominae︿

 123regis︿21regoregoregererexi︿reg-s-irex--i1amo︿amareamaviama-v-iamav-

amatusloved︿使使︿condita urbe︿2使neque senatu interveniente et adversariis negantibus, transiit in ︿senatune intervenienteadversariisnegantibustransiit inbeingto be︿Cicerone consule︿me puero︿使

︿Vulgar Latin︿coniunx-n-coniuxfiliodulcissimo︿dulcismo

 h-humanus︿umanus-mAppendix Probi3︿appendixcamera non cammara︿cammaracamerarosa︿rosamrosaebvripa︿ribarivariverival-bi--vi-

 eo︿edo︿do︿1vadoambulo︿manduco︿dono︿auris︿genu︿auriculagenuculumuxor︿mulier︿femina︿uxorvir︿退︿feminafemmemuliermogliemujer


2︿西Latinism


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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ラテン語」の意味・わかりやすい解説

ラテン語
らてんご

ギリシア語と並んで西欧の古典語であるラテン語Latinは、古代ローマ帝国の公用語であり、中世から近代の初めに至るまでカトリック教会を中心とする全ヨーロッパの知識層の、いわば共通の文語として用いられた。また、現在のフランス、イタリア、スペイン、ポルトガル、ルーマニアなど、すべてのロマンス諸語の母体である。

[風間喜代三]

成立


Oscan-UmbrianVenetic79159300

 kwqup

 Latiumacademy, gymnasium, philosophy, rhythm, theaterpurple(purpura)machine(māchina)lantern()

 ()()4Xkhks西gΓ(C)gkkGCK使使Gaius Julius Caesar, Marcus Tullius CiceroCato, Cicero, Piso(fenestrafenêtre)person(persōnaprosōpon)scene(scaenaskēnē)32姿

 6Manios med vhevhaked Numasioi.=()Manius mē fēcit Numerioō.-us-os-ō-oi(=-ōi)mēmēdNumasioi-s--r-vhevhakedvhffaciō

 3Honc oino ploirume cosentiont Romane/duonoro optuma fuise viro,/Luciom Scipione.=()Hunc ūnum plūrimī cōnsentiunt Rōmānī bonōrum optimum fuisse virum, Lūcium Scīpiōnem.LSuooiūduo-bo-Luciommcosentiuntsnmsn


ラテン語の文


MT()()()()()使()調調()compositiōconcinnitāsnumerus

 ()h(habēreavereavoir)()使bene使bellusbelleais-ne ??ain使auōcaudacōdaauricula(oreille)ōricula使709MFlōrusplōstraplaustra()Flaurusauō

 vinumvinuscaelumcaeluscornucornum2cornuvinumvinusgaudiumgaudia()-a

 -us, -um-o(s), -odominus()dominum()dominō()-a-ae()-ā()-am()()dominōde dominopost mortem(post)post morte()inter amicōs(inter)inter amicīs()

 -ba-(amābat)bv(amāvi)34(dīcitdīcet)+have(cantare+habeochanteraicantero)will+(volō+cantarevoi cinta)amātur, amābātur, amābitur()退besum+

 2調849442537

 西



(1952)(1957)(1961)(1952)

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百科事典マイペディア 「ラテン語」の意味・わかりやすい解説

ラテン語【ラテンご】

 
Latium2西使西
 

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世界の主要言語がわかる事典 「ラテン語」の解説

ラテンご【ラテン語】

 
使1使35Latin  

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大学事典 「ラテン語」の解説

ラテン語
ラテンご

大学の教育言語として最も古く長い伝統を持つ。中世大学ではテキストも講義もラテン語であったため,その読み書き会話が勉学の必須条件であった。ヨーロッパ全域から学生を集めた中世大学の普遍性は,汎ヨーロッパ的言語であったラテン語によって支えられていた。そのため,ラテン語の文法学校が各地に隆盛した。人文主義の興隆とともに古代ギリシア語・ラテン語が人文的教養となり,教科としての古典語は,近代までヨーロッパの後期中等教育の根幹をなした。大学では古典的な法学,神学,医学が受け継がれていたし,ローマ教会はむろんのこと,法曹界,外交,行政組織もラテン語を使い続けたため,大学での教育言語として長く使用された。しかし,近代科学や外国語が大学の教育内容に取り込まれ,母国語の力が強まるにつれ,その地位は徐々に低下した。すでに16世紀から特定の講座で現地語を使用する例が散見されるが,18世紀には,トマジウスに代表されるように教授が個人的に母国語を使用し,フランスの学寮でも母国語が使用されはじめ,母国語を教育言語とするドイツ大学が次第に増加した。大学の教育言語の母国語化は,近代国民国家の統一的アイデンティティの形成に深く関連している。
著者: 児玉善仁

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラテン語」の意味・わかりやすい解説

ラテン語
ラテンご
Latin language

 
 6001  

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「ラテン語」の解説

ラテン語(ラテンご)
Latin


使使()西

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旺文社世界史事典 三訂版 「ラテン語」の解説

ラテン語
ラテンご
Latin

元来イタリアのティベル川南部の平野部で使用された言語で,インド−ヨーロッパ語族に属す
この地域を本拠地としておこった古代のローマ人(ラテン人の一派)が大帝国を建設したため,その後西ヨーロッパで優勢となった。中世には聖職者の公用語となり,今日でもローマ−カトリックの公用語や学術語として用いられている。

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世界大百科事典(旧版)内のラテン語の言及

【イタリア語】より




 (5744)

【イタリック語派】より

…通常オスク・ウンブリア語群Osco‐Umbrianとラテン・ファリスキ語群Latin‐Faliscanとに大別される。いずれも前1千年紀のイタリアで行われていた言語であるが,後者に属するラテン語が,その話し手たるローマ人の台頭とともに勢力を伸ばし,他のイタリック諸語を消滅へと追いやった。オスク・ウンブリア語群はオスク語,ウンブリア語,その他の群小方言から成り立つ。…

【インド・ヨーロッパ語族】より

… しかし印欧語族のなかには,歴史時代に分化をとげた言語がある。それはラテン語である。ラテン語はイタリック語派に属する一言語であったが,ローマ帝国の繁栄とともにまず周辺に話されていたエトルリア語やオスク・ウンブリア語などを吸収した。…

【英語】より


8,9()OEWS(871899)WSWS

【スペイン語】より


3(︿︿)

【ドイツ語】より

…ドイツでは6世紀ころより,フランク族による諸部族の征服と統合が行われるが,8世紀中ごろ帝位についたカロリング朝のカール大帝は,最終的に征服し終えた諸部族をキリスト教の理念によって統一することを目ざした。そのために,彼は教会制度など種々の制度改革を行ったが,その一環として,聖職者がラテン語ではなく民衆の言葉で説教し教義を教えることを命じた。そこで,ラテン語で書かれたキリスト教文献の翻訳を主とした文学活動が各地の修道院を中心にして盛んになり,〈主の祈り〉〈信仰箇条〉〈受洗の誓い〉が各地でドイツ語に翻訳された。…

【母音変化】より


(1)(2)()/a,e,i,o,u//āēīōū/10/aɛe,i,oɔu/

【ラテン語教育】より



【ロマンス語】より

…ロマン語ともいう。古代ローマ帝国の共通語であったラテン語が長期間にわたって変化し,地域的な分化を遂げることによって,おそらく8世紀ころまでに形成された諸言語の総称。ロマンス語は今日ヨーロッパおよびアメリカ大陸を中心に,全世界で5億人にのぼるとも推定される人々の日常語として広く使用されている。…

※「ラテン語」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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