デジタル大辞泉 「一一」の意味・読み・例文・類語 いち‐いち【一一】 1一つ一つの物事。それぞれ。めいめい。﹁一一にわたって立証する﹂ 2 ︵副詞的に用いて︶もれなく一つ一つ。ことこまかに。﹁一一難癖をつける﹂﹁一一構っていられない﹂ [類語]︵1︶一つ一つ・個別・逐一・項・個/︵2︶残らず・洗いざらい・くまなく・根こそぎ・虱潰し・すべて・皆・何もかも・ことごとく・なべて・悉(しっ)皆(かい)・余すところなく・漏れなく・逐(ちく)一(いち)・すっかり・そっくり・一から十まで・あまねく・満遍ない・万事・一切・一切合財・丸ごと・ごっそり・すっぽり・細大漏らさず・何でもかんでも・根掘り葉掘り 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「一一」の意味・読み・例文・類語 いち‐いち【一一】 (一)〘 名詞 〙 (二)① 一つ一つの物。それぞれのこと。 (一)[初出の実例]﹁座主博士引二問者等一候二於内裏一。随レ召昇レ殿、一一論義﹂(出典‥延喜式︵927︶二〇) (二)﹁尼よく一々に是をこたへてはばかることなし﹂(出典‥観智院本三宝絵︵984︶中) (三)[その他の文献]︹韓非子‐内儲説上︺ (三)② ひとりびとり。めいめい。 (一)[初出の実例]﹁侍(さふらひ)の人々、あるは刀自、すましなどいちいちにいひわたす﹂(出典‥栄花物語︵1028‐92頃︶若ばえ) (二)﹁一々に召とってたづね沙汰仕るべし﹂(出典‥平家物語︵13C前︶二) (四)③ ( 副詞的に用いて ) 一つ残らず。どれもこれも。ことごとく。ことこまかに。 (一)[初出の実例]﹁尤あれが申所いちいち聞えて御ざる﹂(出典‥虎明本狂言・牛馬︵室町末‐近世初︶) (二)﹁大将いちいち聞こし召し﹂(出典‥浄瑠璃・本朝二十四孝︵1766︶一) ひとつ‐ひとつ【一一】 〘 名詞 〙 ( 「ひとつびとつ」とも ) それぞれの事や物。いちいち。また、副詞的に用いる。ひとつごとに。[初出の実例]「ひとつひとつをだに、なす事にし侍らん」(出典:蜻蛉日記(974頃)下)「窓のあかりは一つびとつ消えて行った」(出典:風立ちぬ(1936‐38)〈堀辰雄〉序曲) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例