一生（読み）イッショウ

デジタル大辞泉 「一生」の意味・読み・例文・類語

いっ‐しょう〔‐シヤウ〕【一生】

 
1生まれてから死ぬまでの間。終(しゅ)生(うせい)。生涯。﹁幸せな一生を送る﹂﹁事業に一生を捧げる﹂﹁一生を棒にふる﹂﹁一生忘れられない出来事﹂
2 やっと生き延びること。一命。﹁九死に一生を得る﹂
3 ︵﹁一生の…﹂の形で︶生きている間に一度しかないようなこと。生涯にかかわる重大なこと。﹁一生の願い﹂﹁一生の不覚﹂
[類語]︵1︶生涯・人生・終生・畢(ひっ)生(せい)・終身・一生涯・一代・一(いっ)世(せい・いっせ)・一(いち)期(ご)・今(こん)生(じょう)・ライフ  

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精選版 日本国語大辞典 「一生」の意味・読み・例文・類語

いっ‐しょう‥シャウ【一生】

 

(一)[1] 〘 名詞 〙
(一)① 生まれてから死ぬまでの間。生きている間。生涯。一期(いちご)。終生。
(一)[初出の実例]﹁一しゃうの恥ぢ、これに過るはあらじ﹂(出典‥竹取物語︵9Ｃ末‐１０Ｃ初︶)
 (二)﹁しづかなるいとまなく、一生を苦しむこそおろかなれ﹂(出典‥徒然草︵1331頃︶三八)
 (三)[その他の文献]︹晉書‐挙卓伝︺
 (二)② ( ﹁一生の﹂の形で ) 生涯に一度しかないようなこと、生涯にかかわるようなことの意を添える。
(一)[初出の実例]﹁一しゃうの無心︿略﹀三貫目ととのへ、与兵衛に持たせて下され﹂(出典‥浄瑠璃・女殺油地獄︵1721︶中)
 (二)﹁お前と結婚したのは一生の不作だった﹂(出典‥記念碑︵1955︶︿堀田善衛﹀)
 (三)③ やっとのことで生き延びること。→九死一生。
(一)[初出の実例]﹁万死を出て一生に合ひ、白昼に京へ引返す﹂(出典‥太平記︵14Ｃ後︶二)
 (二)[2] 〘 副詞 〙 ( ﹁に﹂を伴う場合もある。下に打消を伴って ) 全く。まるっきり。
(一)[初出の実例]﹁我妻ならで一生に、覚へぬ男の肌触れて身を汚したか浅ましや﹂(出典‥浄瑠璃・堀川波鼓︵1706頃か︶上)
  

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