七賢人(読み)シチケンジン

デジタル大辞泉 「七賢人」の意味・読み・例文・類語

しち‐けんじん【七賢人】

前7~前6世紀のギリシャのすぐれた哲人・為政者七人の称。プラトンによれば、クレオブロスペリアンドロスピッタコスビアスタレスキロンソロンの七人であるが、異説もある。
竹林ちくりんの七賢

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精選版 日本国語大辞典 「七賢人」の意味・読み・例文・類語

しち‐けんじん【七賢人】

 

(一)[  ] KleobulosPeriandrosPittakosBiasThalesChilonSolon
(二)[  ] [  ]
 

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改訂新版 世界大百科事典 「七賢人」の意味・わかりやすい解説

七賢人 (しちけんじん)


167Hepta sophoi︿ChilōnBiasPeriandrosKleoboulos

 7
27︿︿︿︿︿719608

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「七賢人」の意味・わかりやすい解説

七賢人(ギリシア)
しちけんじん

古代ギリシア、アーケイック(アルカイック)期の7人の賢者。太陽神ヘリオスの7人の息子になぞらえてまとめられたと思われる。もっとも古く7人の名をあげたプラトンの『プロタゴラス』によれば、ミレトスのタレス、ミティレネのピッタコス、プリエネのビアス、アテネのソロン、リンドスのクレオブーロス、ケーンのミソン、スパルタのキロンからなる。賢人とその組合せには諸説があり、そのほか10人の名が知られている。紀元前4~前3世紀のファレロンのデメトリオス以降は、『プロタゴラス』のミソンをコリントのペリアンドロスにかえた7人にほぼ固定した。いずれも実践的な知恵や助言を語った知者で、ソロン、キロン、ペリアンドロス、ピッタコスなどは政治家としても重要な活動をした。彼らの知恵は、「汝(なんじ)自らを知れ」「極端を慎め」「苦痛を生む快楽を避けよ」「利得は飽くを知らぬもの」「年長者を敬え」「友人たちに対しては、彼らが幸運なときにも不運なときにも同じ人であれ」「市民たちにはもっとも快いことではなくて、もっともよいことを忠告せよ」といった格言の形で中世まで繰り返し引用され、解釈されたが、彼らに関する伝承には史実と虚構が混在し、すでに前4世紀に区別しがたくなっていた。

[清永昭次]

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旺文社世界史事典 三訂版 「七賢人」の解説

七賢人
しちけんじん

前7〜前6世紀に,その思想と言葉でギリシア社会の模範的人物と仰がれた7人の哲学者・政治家
ミレトスのタレース,アテネのソロン,プリエネのビアス,ミチレのピッタコスの4人は定説。リンドスのクレオビュロス,コリントのペアリンドロス,スパルタのキロンらについては,異説もあり,彼らに関する伝承には史実と虚構が混在している。また,中国の竹林 (ちくりん) の七賢をさすこともある。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「七賢人」の意味・わかりやすい解説

七賢人
しちけんじん

ギリシア七賢人」のページをご覧ください。

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