デジタル大辞泉 「出来合」の意味・読み・例文・類語 でき‐あい〔‐あひ〕【出来合(い)】 1注文を受けて作るのではなく、すでに作ってあること。また、その品。既製。﹁出来合いの服﹂﹁出来合いで間に合わせる﹂⇔誂(あつら)え。 2 男女がひそかに情を通じること。密通。 3 ﹁出来合い夫婦﹂の略。 4 有り合わせ。間に合わせ。 ﹁この山の芋をとろろにして―の麦飯を進ぜうかい﹂︿浄・歌祭文﹀ [類語]服・洋服・和服・衣(い)・衣(ころも)・衣料品・衣料・衣服・衣類・着物・着衣・被服・装束・お召物・衣装・ドレス・洋品・アパレル・略服・ふだん着・略装・軽装・着流し・カジュアル・よそゆき・一張羅・街着・礼服・式服・フォーマルウエア・礼装・正装・既製服・レディーメード・既製・吊るし・プレタポルテ・注文服・オーダーメード・私服・官服・制服・ユニホーム・学生服・軍服・燕尾服・喪服・セーラー服・水兵服・背広・スーツ 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「出来合」の意味・読み・例文・類語 でき‐あい‥あひ【出来合】 (一)〘 名詞 〙 (二)① 注文を受けて作るのでなく、すでにできているもの。既製のもの。あつらえに対していう。︹日葡辞書︵1603‐04︶︺ (一)[初出の実例]﹁誂へなりと出来合なと、いざ召ませい﹂(出典‥浄瑠璃・三浦大助紅梅靮︵1730︶一) (三)② にわか作りの粗末なもの。にわか仕立て。間にあわせ。ありあわせ。一時しのぎ。 (一)[初出の実例]﹁いくたりの男ころせる後家ならん いくさの太刀の出来合のさや︿貞晨﹀﹂(出典‥俳諧・口真似草︵1656︶一〇) (二)﹁出来合いの知識だけでは、ちょっと間に合いそうになかった﹂(出典‥他人の顔︵1964︶︿安部公房﹀黒いノート) (四)③ 男女のひそかな情交。密通。野合。 (五)④ ﹁できあいふうふ︵出来合夫婦︶﹂の略。 (一)[初出の実例]﹁﹃それで、その奥さんはお国からおもらひになったのですか︿略﹀﹄﹃︿略﹀勿論できあひです﹄﹂(出典‥蔵の中︵1918‐19︶︿宇野浩二﹀) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例