デジタル大辞泉 「南天」の意味・読み・例文・類語 なん‐てん【南天】 1南の空。南半球の空。⇔北天。 2 メギ科の常緑低木。本州中部以南の暖地に自生。葉は羽状複葉で、先のとがった楕円形の堅い小葉からなる。6月ごろ、白い小花を円錐状につける。果実は球形で、ふつう赤く熟す。果実を干して鎮(ちん)咳(がい)薬にする。庭木とし、品種が多い。南天竹。南天燭。︽季 実=冬 花=夏︾ 3 家紋の一。2の葉や実を組み合わせて図案化したもの。 [補説]2は、﹁難転﹂と掛け﹁難を転じて幸となす﹂と解して、縁起物とされる。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「南天」の意味・読み・例文・類語 なん‐てん【南天】 (一)[1] 〘 名詞 〙 (一)① ( ﹁なんでん﹂とも ) 南の空。︹日葡辞書︵1603‐04︶︺ ︹李白‐陪族叔曄及賈舎人至遊洞庭詩︺ (二)② メギ科の常緑低木。中部以南の本州・四国・九州の山地渓間暖地に生え、庭木として栽植される。高さ約二メートル、葉は三回羽状複葉で茎の上部に集まってつき、葉柄の基部は茎を抱く。小葉は革質で卵状披針形。初夏、花茎をのばし、白い小さな六弁花を円錐状につける。果実は球形、ふつう赤く熟すが、白または黄色に熟すものもある。漢方では果実を、せき止め・強壮薬に用いる。漢名、南天竹・南天燭。 ▼なんてんの実︽ 季語・冬 ︾ ▼なんてんの花︽ 季語・夏 ︾ ︹明応本節用集︵1496︶︺ (一)③ 紋所の名。②を図案化したもの。三つ葉南天、丸に三つ葉南天、抱南天、南天菱、三つ割南天など数種ある。 三つ葉南天@丸に三つ葉南天 (二)[2] ﹁なんてんじく︵南天竺︶[ 一 ]﹂の略。 (一)[初出の実例]﹁山家の止観を学し、南天の秘教をならふ﹂(出典‥伝光録︵1299‐1302頃︶永平元和尚) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
動植物名よみかた辞典 普及版 「南天」の解説 南天 (ナンテン・ナンデン) 学名:Nandina domestica植物。メギ科の常緑低木,園芸植物,薬用植物 出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報