因州紙(読み)いんしゅうがみ

改訂新版 世界大百科事典 「因州紙」の意味・わかりやすい解説

因州紙 (いんしゅうがみ)


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日本大百科全書(ニッポニカ) 「因州紙」の意味・わかりやすい解説

因州紙
いんしゅうがみ

因幡(いなば)国(鳥取県)で産出される和紙。その源流は古く『延喜式(えんぎしき)』にもみられるが、近世に入って各地で製紙が盛んになると、因州紙も奉書、杉原(すぎはら)、皆田(かいだ)などの種類が藩の保護のもとに置かれ育成された。また巻紙用の半切(はんきれ)紙は、墨書に適した紙質ゆえに「筆切れず」とよばれて近年まで愛用された。明治以後も和紙製造の伝統は守られ、原料もコウゾ(楮)やミツマタ(三椏)のほか、各種の植物繊維や木材パルプも配合し、一部に機械漉(ず)きも取り入れて、現在でも日本有数の書道用紙を生産している。工場は鳥取市佐治(さじ)町と同市青谷(あおや)町とに集中している。

[町田誠之]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「因州紙」の意味・わかりやすい解説

因州紙
いんしゅうがみ

 
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世界大百科事典(旧版)内の因州紙の言及

【鳥取[県]】より


4

 西便

※「因州紙」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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