土断(読み)どだん(英語表記)tǔ duàn

改訂新版 世界大百科事典 「土断」の意味・わかりやすい解説

土断 (どだん)
tǔ duàn


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「土断」の意味・わかりやすい解説

土断
どだん
tu-duan; t`u-tuan

中国,東晋 (→) から南朝 (→南北朝) にかけて行われた戸籍整備法。流民を生活の本拠である土地の戸籍につけることで,国家人民を把握できるし,国家の収入が増加するので,中国の各王朝は戸籍を整備してきたが,「土断」の名でそれを行なったのは東晋,南朝が初めである。東晋時代は,土着の民の戸籍が黄籍と呼ばれたのに対し,華北から流寓した民は特別な政治的配慮から別の戸籍 (白籍) につけられ,力役を免除された。これは政治・財政上多くの障害をもたらしたので,東晋から南朝にかけて,しばしば白籍を廃して黄籍により戸籍を統一しようとする土断政策が行われた。

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普及版 字通 「土断」の読み・字形・画数・意味

【土断】どだん

戸籍整理。

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